クリミアを訪れた観光客がロシア軍の防空ミサイルS-400の位置をばらしてしまう

クリミアを訪れた観光客がロシア軍の防空ミサイルS-400の位置をばらしてしまう
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クリミア半島を訪れたロシア人観光客が、同半島に配備されているロシア軍の防空ミサイルS-400の前で記念写真を撮影し、SNSに投稿したことで、配備場所がウクライナ側にばれてしまうという珍事が起きた。

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8月に入り、ウクライナ軍のクリミア半島への攻撃が激化している。今月9日には中部のノボフェドロフカ付近にあるロシア海軍航空基地のサキ飛行場で大規模な爆発が起き、最低でも9機、最大24機のロシア軍機が破壊されたとされている。16日には北部ジャンコイにあるロシア軍弾薬庫が爆発。更に20日には南西部にあるセヴァストポリの黒海艦隊司令部がドローンによる攻撃を受けた。これらの攻撃を受けて、同島に駐留する航空部隊は南部や東部への移動を余儀なくされている。

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クリミアのロシア軍基地の爆発で被ったロシア軍の損害は?

立て続けに起きる攻撃に対し、ロシア軍はクリミアの防衛を強化。長距離防空ミサイルのS-400を追加配備した。S-400はロシア軍が配備する最新鋭の長距離防空システムになり、最大400km先の標的を撃墜でき、レーダーは600km先の空中標的を検知。ウクライナ空軍が最も恐れる兵器だ。

しかし、S-400の配備場所がとあるきっかけでバレてしまうことに。それが観光客がSNSに投稿した写真だ。ロシアが一方的に占領したクリミアはロシア人の人気の観光地になり、2018年5月にロシアとを陸路で結ぶクリミア大橋ができたこともあり、毎年、多くのロシア人がバカンスに訪れている。戦時下の今でもロシア人はのほほんとビーチリゾートを楽しんでいる。そんな場所に普段見慣れぬ兵器があれば、ついつい記念写真をとってしまうの人の性である。ビキニブリーフを履いた初老の男性はS-400のまで記念写真をパチリ。写真には少なくとも2両のS‐400が映っていた。SNSの時代、男性は写真を共有してしまう。それをウクライナの国民や情報部が見逃すはずがなく、写真を発見したウクライナ側はそこから位置を割り出し、S-400の配置場所を突き止めた。

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これを既に破壊したかどうかは不明だが、ウクライナ国防省がこの件について公式Twitterに投稿して、写真を投稿した男性に感謝の意を示していることから、何かしら既に対処は行っているものと思われる。

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記者がPMCワグネルの基地の場所をバラしてしまう

同様のことは、この数日前にも起きており、親ロシア派ジャーナリストのセルゲイ・スレダ氏が今月8日、ロシアの民間軍事会社ワグネルのウクライナでの拠点の取材を行い、写真を撮影。それをSNSのテレグラムに投稿してしまう。ワグネルは侵攻初期にキーウ近郊のブチャで住民虐殺を主導したとされる残忍な傭兵部隊だ。写真を見つけたウクライナ軍の情報部は写真から位置を割り出し、ワグネルの基地の場所を突き止める。そして、14日にハイマースによって攻撃。ワグネル側に多くの死者が出たとされている。

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ロシアのPMCワグネルはウクライナで8000人の戦闘員の内3000人を失った
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