トランプ氏を銃撃した犯人は20歳の青年、120m離れた所からARライフルで狙撃

トランプ氏を銃撃した犯人は120m離れた所からARライフルで狙撃

トランプ前大統領がペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会での演説中に銃撃された。数発の銃声が響き、内一発がトランプ氏の耳をかすめ負傷、あと数センチずれていれば、ヘッドショットになり、致命傷を負うところだったが幸い軽傷だった。しかし、巻き添えにあった観衆1人が死亡、2人が重傷との報道だ。トランプ氏を銃撃した犯人はシークレットサービスのスナイパーによって射殺された。

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報道によれば、銃撃犯は演説会場から120m離れた工場建物の屋上からトランプ氏を銃撃した。前大統領及び、共和党の大統領候補であるトランプ氏の演説なので、周囲はもちろん完全封鎖されていた。演説場所は芝生の広がる平坦な場所で周囲に遮るものは少なく、ステージのすぐ横には建物があるが、屋上にはシークレットサービスのスナイパーが待機し、頭上から周囲を監視していた。

銃撃犯はこの演説会場に隣接するガラスおよびプラスチック包装業界向けの自動化機器の製造業者であるAGRインターナショナル社の工場の屋上にいた。工場の周囲は金網で囲まれ、部外者は入れないようになっている。銃撃犯が工場従業員がどうかは分かっていないが、ここまでシークレットサービス、警察の監視の目は届いていなかった。銃撃の前に屋上にいる犯人を周囲の人が目撃、不審に思い警察に通報したが、相手にされなかったという報道がある。射撃直前に頭上から監視していたシークレットサービスのスナイパーが銃撃犯に気づき、発砲こそ許してしまったものの、直ぐに反撃し、追撃を防いでいる。

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銃撃犯が使用したのはAR-15スタイルのライフルと報道されている。ARといっても千差万別で様々なバリアントが出ているが、今のところ、ARとしか分かっていない。ARはアメリカで広く使用されている銃で、米軍のライフルもARスタイルだ。米軍で広く使用されている銃身の短いカービンライフルタイプのM4でも有効射程は500m、戦闘レンジが100~200mあるので、120mという距離はスナイパーライフルでなくても、十分狙える距離だ。ただ、正確に狙うためにはスコープといった光学機器は必須だ。また、120mというのは当然、銃の素人が狙える距離ではない。犯人は20歳の青年だった。彼の経歴は共和党員という以外は、今の所、まだ分かっていない。一応、18歳から軍に入隊可能で、所属によっては最低任期2年の場所もあるが年齢から察するに軍歴があるとは思えない。個人的に射撃訓練やハンティングなどやっていた可能性はあるだろう。犯人は死亡したため、動機や背後関係がどこまであかされるか。シークレットサービス、現地警察などは警備について責任を負わされることなるだろう。

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トランプ氏を銃撃した犯人は120m離れた所からARライフルで狙撃
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