盛田式ライフルって知ってる?

盛田式ライフルって知ってる?

盛田式ライフル」と呼ばれるライフルをご存じだろうか?おそらく日本名が付いた銃では世界で一番有名な銃かもしれない。多くの人はその銃を目にしているのだが、その名を知っているのは極わずかだ。日本人でも知っているのは本当にマニアックな人だけだろう。「盛田式ライフル」とはいったいどういった銃なのか?

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映画『スターシップ・トゥルーパーズ』に登場する銃

スターシップ・トゥルーパーズ (吹替版)

スターシップ・トゥルーパーズ という映画をご存じだろうか?1997年に制作され、日本では1998年に公開されたSF戦争映画だ。ストーリはざっくりいうと、銀河宇宙に進出した人類は入植した惑星にいた先住のバグズと呼ばれる昆虫型宇宙生物と遭遇、バグズの領域を起こしたことで人類とバグズの間で戦争が勃発。バグズたちと戦う地球連邦軍の機動歩兵隊を描いている。戦闘の描写がグロテクスで人体がバラバラになったり、80年代映画っぽい演出など、観衆を選ぶ映画でB映画色が強いが、一作目は製作費100億円と大作映画だった(興行は失敗)。その後、スケール感は大幅に減ることになったが、シリーズ3作とCGアニメの2作の計5作が制作されており、根強い人気を誇っている。この作品で機動歩兵隊が使っているのが「盛田式ライフル」だ。

盛田式ライフルとは

盛田式ライフルって知ってる?

盛田式ライフルは人類とバグズの間で起こった第一次バグ戦争で機動歩兵隊に配備されたアサルトライフルだ。マガジンやコッキングレバーが引き金、グリップの後ろ配置されたブルパップ方式の設計でバレル長が長く威力と射程を高めている。上部にはキャリングハンドルが配置されており、フランスのFA-MASや中国の95式自動歩槍にデザインは似ている。SF映画なので、レーザー銃といった未来的な銃かと思いきや、弾丸は実弾で7.62x51mm弾という設定だ。これは現在使用されている7.62mmNATO弾と同じサイズで、狙撃銃やマークスマンライフルに使われている。巨大で強固な外骨格を持ったバグ相手ではいささか威力に不安があり、映画をみると案の定、一匹倒すのに相当の弾数を消費している。そのため、装弾数は多く、現代のアサルトライフルのマガジンの装弾数は平均30発だが、盛田式ライフルは1マグあたり160発と軽機関銃よりも多く、火力は強い。射撃モードにはセミとフルオートがある。ハンドガード下部には8ゲージ、16発装弾のポンプアクション式散弾銃がアドオンできる。

その後、映画のシリーズに合わせて盛田式ライフルは強化、改良され、盛田式Ⅱではグレネードランチャーが追加され、盛田式Ⅲでは電子パルスライフルに。盛田式Ⅳではプラズマ弾を発射できるなどバージョンアップしていった。CGアニメではスナイパーライフルも登場している。

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

なぜ、盛田式という名前なのか

我々日本人からすると、この「盛田式」という名前を謎に思うだろう。なぜ、こんな日本式の名前なのか?理由は映画の映像技術にSONYが関わっていたからだ。ソニー創業者である故・盛田昭夫名誉会長(公開時は存命)の名前からとって盛田式ライフルと名付けられた。二作目からは配給はソニー・ピクチャーズになっている。

スターシップ・トゥルーパーズ3

スターシップ・トゥルーパーズ

スターシップ・トゥルーパーズ2

スターシップ・トゥルーパーズ3

スターシップ・トゥルーパーズ レッドプラネット

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

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