米空軍、嘉手納基地に新型のHH-60W戦闘救助ヘリコプターを配備

米空軍、嘉手納基地に新型のHH-60W戦闘救助ヘリコプターを配備
USAF

アメリカ空軍は29日、新型戦闘救助ヘリコプター「HH-60WジョリーグリーンII」が、2024年1月26日に新しい任務地である日本の嘉手納空軍基地に到着したことを発表した。

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この機体はもともと、アリゾナ州ツーソンのデビスモンサン空軍基地所属の第55救援世代飛行隊に所属していた機体で新しい任務地として沖縄の嘉手納基地に配備。HH-60Wの日本での配備は初となる。

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HH-60W

USAF

HH-60W戦闘救助ヘリは、前進のHH-60Gベイブホークの後継モデルであり、2022年10月に米空軍で運用が始まったばかりの新型機。世界で最も運用されているヘリ「UH-60Mブラックホーク」で確立されたフレームワークをベースに開発されており、エンジンと動的システムは100%の共通性を持っている。戦闘救助ヘリというように戦闘環境での捜索・救助任務を遂行することを目的に航空機乗組員の状況認識を向上させる統合ミッションシステムは一から設計している。また、補助燃料タンクを使用せずに内部燃料容量を2倍にすることで多用途性と、航続距離を拡張し、救出能力を高めている。「最新のアビオニクスと多機能ディスプレイは、パイロットに重要な飛行データを提供する」 と、第718航空整備中隊HH-60専任乗務員長のアンソニー・キャンラス米空軍上級飛行士は述べており、新しいHH-60Wは、広い太平洋全域での継続的な捜索救助活動を改善する 。

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HH-60Wは、敵対的領域、またはテロ、化学的、生物学的、放射線学的、核の脅威まで様々な脅威環境の中で、昼夜を問わず、悪天候の中でも、孤立した人員を回収することを目的に設計されており、その能力には、人道的任務、民間捜索救助、災害救援、医療避難、非戦闘員避難も含ま、様々なミッションクリティカルな状況下での活動を意図している。

昨年11月に米空軍のオスプレイが屋久島周辺で墜落、8名が死亡したように沖縄周辺では水難救助が常に現実の課題となっており、この新しいヘリコプターの配備は、嘉手納航空隊がアメリカ人の命だけでなく、沖縄の命を救うためのより良い装備を持つことを可能にすると米空軍は述べている。

第33ヘリコプター整備部隊生産監督官である第718 AMXSのブライアン・ドネリー米空軍曹長は「嘉手納基地に配備されている前身モデルのHH-60GはすべてHH-60Wに置き換えられます」と述べている 。現在、米空軍は113機のHH-60Gを運用しており、それらは全てHH-60Gに置き換えられる予定だ。

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米空軍、嘉手納基地に新型のHH-60W戦闘救助ヘリコプターを配備
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