米陸軍は、人が携帯できる新しい防空システム (MANPADS) を探しています。これは、1980年代から使用されている携行型短距離地対空ミサイルシステム「レイセオンFIM-92スティンガー」に替わるものです。
レッドストーン兵器廠の陸軍契約司令部が11月10日に発表した通知によると、「増大する空中脅威能力に対抗するための増大する需要を満たすため」の新しい防空システムの情報の提供を要求しました。陸軍は、MANPADS(携帯式防空ミサイルシステム)対応ミサイルの需要を増大させるかもしれない新たな脅威に対処し、近代化するための取り組みについて情報を提供するSHORAD(短距離防空)の調査を実施しています。
新しいMANPADSシステムに求められ要求はスティンガーと同等以上で、スティンガービークルユニバーサルランチャーと互換性があり、固定翼地上攻撃機、回転翼機、大小さまざまな無人航空機を撃墜できなければなりません。
陸軍は1996年に生産されたスティンガーブロック1の耐用年数を延長していますが、再プログラム可能なマイクロプロセッサを搭載したスティンガーのバージョンも2023年度には時代遅れになり、新たな空の脅威に対応できなくなるとされています。米議会調査局 (CRS) の最近の報告書によると、現在の寿命延長プログラムでは、少なくとも2030年から2031年の会計年度まで、今のスティンガーを使用し続けることを計画しています。
現在要求されているのは、8,000発のミサイルの開発と配送のコストとスケジュールの大まかな見積もりなど、幅広い情報を提供するよう求めています。 2026年度までに最大8,000発の新たなミサイルの契約を行う予定です。
スティンガーとは
低空を飛行する固定翼機や回転翼機を迎撃することを目的に開発され1981年に採用された携帯式防空ミサイルシステムです。人が携行して使用することを目的に設計されましたが、車両や攻撃機やヘリコプターに無人機に搭載することもできます。高性能なパッシブ赤外線・紫外線シーカーが採用され、目標の熱源を自動追尾する赤外線ホーミングが採用され、最大4km離れた目標を迎撃できます。