FNハースタルの新しい軽機関銃『FN EVOLYS』

FNハースタルが新しい軽機関銃『FN EVOLYS』を発表
Photo by FN Herstal

ベルギーの銃器メーカーFN Herstal社が現地時間の5月6日9時にオンラインにて新しい軽機関銃「FN EVOLYS(エヴォリス)」を発表した。

新しい銃の発表については4月22日に短いティザー動画と一緒に5月6日に発表されることがリリースされていた。その短い動画では一部のパーツしか映っていなかったが軽機関銃というのは見て取れ、同社のベストセラーの軽機関銃MINIMIの後継機ではないかと噂されていた。そして、発表されたのが「FN EVOLYS」である。

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概要

FNハースタルが新しい軽機関銃『FN EVOLYS』を発表
Photo by FN Herstal

噂されていた通り、「FN EVOLYS」は軽機関銃タイプの銃になる。ベルト給弾式で5.56×45mmNATO弾、7.62×51mmNATO弾仕様の2つがラインナップされている。重量はマガジン無しで5.56mmで5.5kg、7.62mmで6.2kgになり、5.56mmでいうとMINIMIより1.5kgも軽くなっており、ウルトラ・ライトマシンガンと呼んでいる。全長はストックを畳んだ状態で850mmとカービンライフル並みの長さしかない。これにより、軽機関銃ながらアサルトライフルのように扱えガンナーにライフルマンのような機動性を与える。ガスシステムはショートストロークピストン式が採用され、また反動を抑えるために油圧バッファ(油圧緩衝器)を取り入れ、これが運動エネルギーを吸収。映像を見る限り、軽量化しながらも連射時の反動はだいぶ抑えされているように見える。MINIMIでは基本フルオートのみだったが、セミオート機能も用意されている。ストックには同社のアサルトライフルのSCARと同じ形状の長さと高さが調整できるストックを採用、アサルトライフルの要素と最新の人間工学に基づいた設計がなされており、もちろん両利きに対応している。また、当初からサプレッサーを装着することを念頭において設計されており、サプレッサーを取り付けてもパフォーマンスが低下することがない。

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ベルト給弾が革新的

FNハースタルが新しい軽機関銃『FN EVOLYS』を発表
Photo by FN Herstal

機関銃というと上部のフィードトレイカバーをカパッって開けてベルト弾帯を装填するが、FN EVOLYSのフィードトレイカバーは左側面にある。これにより上部のMIL-STD-1913ピカティーレールは途切れることなくレシーバーと一体化。これにより光学機器の装填時の取り外しや、位置を気にせず配置でき、拡張性も向上している。映画などでベルト給弾を装填後、ジャムって発射されないシーンを観ることがあるが、EVOLYSはベルトがフィードトレイに正しく配置されていない場合、フィードカバーを閉じると、カートリッジは自動的に再配置される。これにより、装填後の初弾を失敗することはない。また、これらの装填作業は全て片手で作業できる。
弾帯が尽きた時、最後の金属リンクは自動的に排出されるのだが、これは「lateral feed」と呼ばれるフィードシステムで特許を取得しており、これにより、射手は直ぐに次の弾帯を装填できる。

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Source
https://www.fnherstal.com/en/news/new-ultralight-machine-gun-fn-evolys

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