シリアで米軍と露軍の車両が一触即発のマッドレースを繰り広げる

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シリアで米軍と露軍の車両が一触即発のマッドレースを繰り広げる

内戦が続くシリア北東部でアメリカ軍とロシア軍の軍事車両が鉢合わせし、両軍による一触即発のマッドレースが展開される出来事があった。その模様は動画に収められSNSに投稿され話題になっている。

出来事は8月24日の朝に発生した。露軍の車両編隊がアルハサカ州の主要な油田へ向かおうとしていたところを米軍の車両が道を塞ごうとしていた。しかし、数で圧倒的に多い露軍に対し、米軍は劣勢になってしまう。

上の動画はロシア軍側からの視点で撮られた映像だ。露軍の車両の編隊の前方にアメリカ国旗を付けたM-ATV(耐地雷/伏撃防護装甲車)ら二台の車両が見える。それに対し、露軍の車両は動画で確認できる限りでは少なくとも六台。さらに上空には「ハインド(Mi-24 )」と思しき露軍の攻撃ヘリが旋回している。米軍は数で圧倒的に劣勢。露軍の編隊は米軍車両に近づき、動画を撮るタイフーン装輪装甲車が米軍車両の前に入って進路を塞いだ。

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これは別の角度から撮られた映像だ。これで見ると逃げる米軍車両を露軍が追い掛け回しているように見える。荒涼とした砂漠を走るその模様はまるで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の一場面を見ているようだ。この一連のマッドレースで両軍の車両は衝突しており、米軍側の車両に乗っていた4人の兵士が負傷、軽い脳震盪と診断されている。今回の小競り合いでは武器を使った武力衝突には至っていない。

このような小競り合いは今回が初めてではない。シリア北東部には米軍、露軍が展開しており、互いに妨害を活動を繰り広げており、毎月数回こういった小競り合いが起きているようだ。

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