米軍の次世代ライフルNGSWのM5とM250はSig Sauer社のライフルに決定

アメリカ軍は19日、検討を進めていた次世代分隊火器NGSW(XM5ライフルとXM250自動ライフル)の製造と納入について、Sig Sauerと10年間の固定価格の追加生産契約を授与をしたことを発表。2019年から3社で行われた最終入札の結果、SIG Sauer社のライフルが米軍の次期主力ライフルに選ばれたことになります。

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この契約は、2019年から続く、27ヶ月間の厳密なプロトタイピングと評価の努力を経て授与されました。契約書に記載されている最初の引き渡し分の契約額2040万ドルには、今後、検査を受ける予定の武器・弾薬、付属品、スペア、請負業者のサポートが含まれます。また、他の国防総省サービスや、場合によっては海外にもNGSW兵器を購入する機会を提供します。

XM5

XM5ライフルは現在の米軍の主力小銃であるM4/M4A1カービンに代わるもので、XM250自動ライフルはM249軽機関銃からとって代わります。どちらのライフルも正確性、射程距離、全体的な殺傷率を大幅に向上させます。軽量で、より致命的な弾薬を使用し、反動は軽減、改善されたバレルとサプレッサーにより、発射音とフラッシュを低減します。どちらのライフルもこれまでのNATO基準の5.56mm、7.62mm弾とは異なる共通の新しい6.8mm弾薬を使用するモデルになります。新しい弾薬は複数のタイプの戦術・訓練ラウンドを含み、精度を高め、5.56 mmと7.62 mmの弾薬よりも新しい脅威に対してより致命的です。今回のSigとの契約には弾薬の生産も含まれています。

XM157

XM5とXM250には照準システムとして「XM157 Fire Control」が搭載されます。XM157 Fire Controlは、高耐久性を備えた高度な電子光学機器で、接近戦、中長距離での正確性と殺傷率を高めます。XM 157には変倍光学系 (1×8) 、バックアップエッチングされたレチクル、レーザー距離計、弾道計算機、大気センサー、コンパス、兵士間ワイヤレス、可視および赤外線照準レーザー、デジタルディスプレイオーバーレイなど、数多くの先進技術が組み込まれています。これはSheltered Wings Inc.とVortex Opticsによって製造されます。

最初のバッジは2023年10月までにアメリカ陸軍の部隊に納入される予定です。

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NGSWとは

次期分隊火器NGSW(Next Generation Squad Automatic Weapon)は古くなったM4アサルトライフルとM249分隊支援火器を置き換えるプログラムになります。2019年に最終候補として”SIG SAUER(シグ・ザウエル)”、”Textron(テキストロン)”、”General Dynamics(ジェネラル・ダイナミクス)”の3社に絞られていました。米軍では2017年に新しい制式拳銃としてSig社のM17/18(P320)を採用しており、今回もSIG社が選ばれるのでは言われており、案の定、そうなった形になります。

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Source

https://www.army.mil/article/255827/army_awards_next_generation_squad_weapon_contract

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米軍の次世代ライフルNGSWのM5とM250はSig Sauer社のライフルに決定
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