米特殊部隊、6.5mm口径MRGG-Sスナイパーライフルを新たに採用

米特殊部隊、6.5mm口径MRGG-Sスナイパーライフルを新たに採用
©Geissele Automatics LCC

米国防省は9月末、アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)が、ペンシルベニア州の銃器メーカーGeissele Automatics(ガイゼル・オートマティックス)社と契約を締結し、同社が開発するMRGG-Sスナイパーライフルを調達することを発表した。契約は10年間で、上限額は2926万3029ドル、関連するスペアパーツやサプライヤーのサポート、新しい装備やエンジニアリングに関するトレーニング、兵器システムのライフサイクル全体にわたる完全なメンテナンスが含まれる。

SOCOMは MRGG-Sについて「新しい狙撃支援兵器、マークスマン、弾薬と武器技術の進歩を利用したライフルで、中距離狙撃銃の殺傷能力、信頼性、および50~1,500メートルの交戦での性能を向上させる」 と説明している。SOCOMでは近距離から中距離に対応でき、場合によってはスナイパーライフルとしての狙撃支援も可能なマークスマンライフルとして使用されると思われる。

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MRGG-S

”Mid Range Gas Gun – Sniper”を意味するMRGG-Sライフルは、 米軍標準の5.56mmと7.62mmの中間である6.5mmクリードモア弾を使用する6.5mm口径のライフルになり、クリードモア弾は1000mといった中間距離では7.62mmよりも高い精度を誇る。この口径は現状、米軍ではSOCOMのみが使用している。MRGG-Sは7.62x51mmと互換性のある20インチバレルに5分以内に換装できるので、状況に応じて6.5mmと7.62mmが使い分けできる。

バレルはCRMOVスチールの冷間ハンマー鍛造されており、バレルの寿命と精度を高めるためクロームメッキが施されている。銃口にはGeisseleサプレッサー対応のフラッシュ ハイダーを備えている。もちろん最新のアクセサリーシステムに対応しており、フローティングタイプのバレルを採用し、そのハンドガードにはM-lokを採用、上部のピカティニーレールはレシーバーと一体型で光学機器の搭載の幅を広げている。レールは航空機グレードのアルミニウムを使いハードコート陽極酸化処理が施されている。左右両方から操作できるアンビシステムにも対応している。メーカー小売価格は6500ドル

開発者のガイゼル氏は、SOCOMの要件を満たすためMRGSS-Sの開発に3年半を擁したと語っており、このタイプのライフルとしては最高水準の精度、信頼性、耐久性を備えた最終製品が完成したことを強調した。

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Source

https://geissele.com/mrgg-s-rifle-20-barrel-6-5-creedmoor-ddc.html

https://www.guns.com/news/2023/10/03/geissele-wins-29-million-socom-sniper-rifle-contract

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