RPG‐7の弾頭をドローン化したUJ-32 Lastivka

RPG‐7の弾頭をドローン化したUJ-32 Lastivka
Photo UKRJET

ウクライナのドローンメーカー”UKRJET” は携行式対戦車ロケットとして有名な「RPG-7」の弾頭をドローン化した「UJ-32Lastivka」を開発、製造しています。これは本来、無誘導であるRPGロケット弾に誘導性能を持たせた自爆ドローンです。

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RPG‐7とは

ソ連によって1960年代に開発されたRPG-7は運用が簡単で一人で携行できる手軽さ、さらにランチャーの価格は500〜2000ドル、ロケット弾は1発あたり100~500ドルと非常に安価ながら、高い威力を有していることもあり、今なお世界中の軍隊、武装組織で使用されており、世界でもっとも成功した対戦車ミサイルです。有効射程は300mになり、最大で約1kmまで飛行します。しかし、無誘導のロケット弾は精度が低く、実戦での有効射程は100mとされ、装甲貫通力は通常弾で300mmと軽装甲車には十分な威力を有しますが、現代の戦車装甲には通用しません。

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弾頭をドローン化してスーサイドドローンに

RPG‐7の弾頭をドローン化したUJ-32 Lastivka
Photo UKRJET

UKRJETはこのRPG-7のロケット弾頭にエンジンとプロペラ、翼を加え、ドローン化した「UJ-32Lastivka」を開発。無誘導だったRPG-7に誘導機能を与えました。RPG‐7同様にシンプルな設計のドローンは組み立てが簡単で、折り畳み式の発射カタパルトとから射出され、組み立てから10分以内で空中に射出できます。運用に必要な人員は2人のみで、兵士が携行して運用できる重量です。

飛行距離は自律飛行で最大40kmの距離です。RPG‐7の最大射程が約1kmのなので、約40倍に伸びたことになります。飛行高度は最大2000m、飛行時間は最大20分。巡航速度は時速120km、最高速度は180kmになります。電動駆動のモーターエンジンは低ノイズ、最低飛行高度は2mと気づかれずに標的まで接敵することができます。飛行モードはオペレーターによる操縦とプログラムされた自律飛行が可能です。機体下部にはカメラが取り付けられており、リアルタイムで映像はオペレーターに共有されます。

空中からの侵入が可能になったことで戦闘装甲車の脆弱な部分である上面を狙う、「トップアタック」が可能になり、通常弾でも敵の主力戦車に致命的な打撃を与えることができます。

もし、ロシアがウクライナに侵攻することがあれば、UJ-32Lastivkaがロシアの戦車に牙をむくでしょう。

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Source

http://ukrjet.ua/#lastivka

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RPG‐7の弾頭をドローン化したUJ-32 Lastivka
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