ウクライナ軍は旧ソ連時代から配備されていた、ほぼ全てのドラグノフSVD狙撃銃を新しい狙撃銃に置き換えた事を完了したとウクライナメディアが報じました。
ドラグノフSVDは1964年から採用される狙撃銃で、主に旧ソ連を始めとした東側の国に採用され、現在も多くの国で使用されるベストセラーライフルですが、射程や威力など、現代においてはその性能は陳腐化しています。
大量にあったSVDは現在、倉庫へ送られています。代わりにウクライナ軍の狙撃兵は様々な種類の狙撃銃1,500挺を受け取っています。その中にはウクライナの銃メーカーZbroyar社が開発した国産スナイパーライフルの UR-10とUBR-008、アメリカのAmerican Savage-110、BarettM82などがあります。これらのほとんどは慈善家や国内外からの寄付とアメリカ軍や友好国からの援助になります。公式に配備が発表されているのはZbroyar UR-10(Z-10)とUBR-008(Z-008)のみです。UR-10は7.62mm口径、UBR-008はオーダーメイドで様々な口径に対応するライフルです。また、ウクライナ軍は2020年末にウクライナの銃器メーカーSnopex社のT-Rex(ティーレックス)とAlligator(アリゲーター)を採用することも発表しており、今後、この2つのライフルも配備される予定です。
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現在、東ウクライナで起きている新ロシア派反政府武装組織との紛争は「スナイパー戦争」と言われています。ロシア軍の支援を受ける親ロシア派が最新の狙撃銃を揃えるの対し、古いSVDを揃えるウクライナ軍は劣勢でした。新しい狙撃銃を揃えたウクライナ軍は狙撃戦の劣勢を跳ね返せるのでしょうか。
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https://mil.in.ua/uk/news/ukrayinska-armiya-zaminyla-majzhe-vsi-gvyntivky-svd-novoyu-zbroyeyu/