米海兵隊は最後のAH-1Z Viper攻撃ヘリを受け取り、H-1は新たな章に

米海兵隊は最後のAH-1Z Viper攻撃ヘリを受け取り、H-1は新たな章に
Bell Textron inc

Textronの子会社でヘリコプターメーカーのBell Textronは11月2日、189機目、最後のAH-1Z Viper(ヴァイパー)攻撃ヘリコプターを米国海兵隊に納入したことを発表しました。2018年には160機の UH-1Y Venom(ヴェノム)が納入されており、これで米海兵隊のH-1アップグレードプログラムは終了となり、H-1シリーズは新たな章に突入します。

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AH-1Z UH-1Y
Bell Textron inc

Bell Textronは、Amarillo Assembly Center で行われた式典で、189 番目のAH-1Z Viper の米海兵隊への引き渡し式典を行いました。これで米海兵隊のH-1プラットフォームのアップグレードプログラムは完了しました。ベルは2018年に160機のUH-1Y Venom choppersの納品を完了しており、AH-1ZとUH-1Yを合わせたH-1シリーズは合わせて349機になります。

「米国海兵隊の最初のH-1の生産ロットは1962年に注文され、今日の海兵隊の戦い方を変えました。米海兵隊へのAH-1ZとUH-1Yの納入が完了すると、H-1 プラットフォームの遺産に新たな章が追加されます。」とBellは述べています。

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AH-1Z ヴァイパーは、古くなったAH-1Wスーパー コブラを置き換えるためにベル・ヘリコプターによって1996年に開発が始まりました。2011年2月に初期運用能力を達成、同年に量産に入ります。

UH-1Yヴェノム
UH-1Y ヴェノム(US Marine)

一方、UH-1Y ヴェノムは、UH-1N ツイン ヒューイの後継機として、AH-1Zと並行して開発が始まり、 2008年8月に初期運用能力を達成します。最初のAH-1Z/UH-1Yの複合展開は2009年に行われています。

同時期に開発されたAH-1ZとUH-1Yは、米国防総省が使用するヘリの中で最も機敏で機動性があります。見た目は異なりますが両機の間では85%が共通のプラットフォームで構築されており、海兵隊にメンテナンスとロジスティクスの面で大きなメリットを与え、運用コストの削減を実現しています。

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ベルのH-1シリーズ

UH-1ヒューイ
UH-1 Huey(US Army)

ベルは1959年から米軍向けにH-1シリーズの軍用ヘリを生産しています。最初の機体はアメリカ陸軍向けに開発した「UH-1 ヒューイ」 で、ベトナム戦争で初めて実戦的に投入されたヘリコプターになり、当時の米軍を象徴する機体となります。1966年には初の攻撃ヘリと「AH-1 コブラ」を開発。1970年に開発された双発エンジンの「UH-1N ツインヒューイ」は28カ国以上に提供されます。そして、1984年に開発されたAH-1 W スーパーコブラはアメリカ海兵隊に攻撃ヘリコプターの能力向上をもたらしました。

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source

https://investor.textron.com/news/news-releases/press-release-details/2022/BELL-COMPLETES-U.S.-MARINE-CORPS-AH-1Z-PROGRAM-OF-RECORD-/default.aspx

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