アメリカ海軍は2024年度の予算案にF/A‐18E/Fスーパーホーネットの後継機となる第6世代戦闘機F/A-XXの開発予算を盛り込みました。
アメリカ海軍省が3月13日に発表した2024年度の予算案にF/A‐18E/Fスーパーホーネットの後継機となる第6世代戦闘機F/A-XXの開発費約15億3000万ドル、日本円で2000億が含まれていることが分かりました。米海軍は24年度の次世代兵器の研究開発費として22.6億ドルを盛り込んでおり、その内訳は次世代攻撃型潜水艦に5億4,500万ドル、次世代駆逐艦に1億8,700万ドルになり、大半の予算をF/A-XXの開発費に割いていることが分かります。全体の予算でも約5%に相当、その、金額規模からも、本格的な開発に取り組む姿勢が伺えます。
F/A-XXとは
F/A-XXはアメリカのボーイング社が2013年に初めて公開したアメリカ海軍用の第6世代ステルス戦闘機開発計画です。基本的なコンセプトは米空軍が進める第6世代戦闘機NGADと一緒で、垂直尾翼がないステルス機で自律型無人機と連携、AIやセンサーなどが相互補完し、脅威を回避するためのシステムファミリーの構築を検討しています。しかし、NGADと比べ、F/A-XXはまだ謎が多く、無人機になるという話もあり、有人か無人になるのかもわかっていません。
US Navyアメリカ海軍の主力艦載戦闘機であるF/A-18E/F スーパーホーネットは2025年をもって生産を終了します。[adcode]F/A-18を生産するボーイング社は2月23日、米議会が2023年度予算に[…]
折しも先日、米海軍の主力戦闘機であるF/A-18スーパーホーネットを2025年に生産終了することをボーイングが発表したばかりです。現在、発注されている8機のF/A-18E/Fスーパーホーネットの発注を履行した上で生産は終わります。現在、運用中のF/A-18スーパーホーネットは2030年代から退役が始まり、以後、艦載機の主力はF-35Cにとって代わります。とはいえ、F-35Cの現在の発注数は175機と、海兵隊機を合わせ500機以上を運用するF/A-18と比較するとまだ数は少なく、全てがF-35にとって代わる訳ではなく、F/A-XXが後継機となるようです。
F/A-XXの詳細はベールに包まれおり、開発の進捗具合はほとんどわかっていませんが、海軍のケネス・ホワイトセル中将は、F/A-18の退役が始まる 2030年から2035 年の間にF/A-XXは配備されなければならないと述べており、空軍のNGAD同様に2030年の就役を目指しています。
Photo Boeingアメリカ海軍空母に搭載される艦載機の4~6割が将来、無人機(UAV)・ドローンになる可能性があると、米海軍司令部の航空部門のリーダーであるグレゴリー・ハリス少将が今週、海軍のイベントで述べました。[[…]
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