ミリタリー用語において敵、味方、友軍を示す単語として色があるのをご存じでしょうか?英語圏においてはメディアもしばしばこの色を使って紛争地で起きた出来事を表現したりします。それぞれの部隊を示す色について説明します。
レッド(赤)‐敵
赤は敵を示す色になります。赤は昔から警告色、危険を意味する色として使われており、世界中で昔から敵という驚異を示すために赤(レッド)が使われています。戦地では安全でない地域をレッドゾーンと呼びます。
ブルー(青)‐味方、国連軍
青は味方を示す色になります。昔から青は安全や安心を意味する色として使われます。そのため、信頼できる味方を示す色として青(ブルー)を使います。他にも、国連平和維持軍を示す色としても使われます。国連軍の兵士は青いヘルメット若しくは青いベレー帽を被ります。車両は白塗装され、そこに国連軍(United Nations Forces)を意味する”UN”が記載され青いフラッグが掲げられます。青は国連軍の象徴的なカラーです。
グリーン(緑)‐友軍
グリーンは友軍を表す色になります。緑も青の持つ意味と近く安心や落ち着き与える色なり、非常口の標識などに使われます。友軍も味方であり、助け、助けられる部隊として緑(グリーン)を使います。戦地では安全地帯をグリーンゾーンと呼びます。
イエロー(黄色)‐未知の部隊
黄色は所属不明、未知の部隊を示す色になります。黄色は昔から工事現場や重機になどに使用されていますが、注意即す色、警戒色として使われています。所属不明は味方かもしれませんし、敵かもしれません。またはどちらもでない中立の部隊かもしれません。どれにしても所属が判明するまで警戒は必要です。そのため黄色(イエロー)が使われます。
green on blue attack
”グリーン オン ブルー アタック” この文の意味は分かりますか?「グリーンがブルーを攻撃する」という意味になり、上記の色分けに照らし合わせると「友軍が味方を攻撃する」という意味になります。例えば今のイラクでイラク軍は米軍の友軍です。イラク軍が米軍を攻撃した場合、米軍は”green on blue attack”という表現をします。この英語表現は昔から使われており、湾岸戦争ではイギリス軍が米軍の攻撃を受ける事故があり、この時、イギリスのメディアは ”green on blue attack” という表現しています。味方を攻撃する行為をフレンドリーファイアと言いますが、”blue on blue attack”と言い方もします。