中国とインドが戦争したらどちらが勝つ?軍事力比較

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中国とインドが戦争したらどちらが勝つ?軍事力比較

6月16日、中国とインドが国境を争うヒマラヤ山脈地帯で両国軍が衝突し、インド兵が少なくとも20人死亡したと発表した。中国とインドはパキスタンに近いカシミール、そしてネパールとブータンに挟まられるラダックなどヒマラヤ周辺で昔から領有権問題を抱えており、1962年には中印国境紛争が起きるなど昔から抗争が続いている。2017年にも両軍が軍を派遣するなど一触即発の事態もあったが、衝突には至らなかった。過去40年何度かいざこざはあったが、1975年以降、死者は出ることなく、発砲すらなかっとされる中、今回死者が出たことは深刻だ。両国は全面的な衝突は望んでいなく、沈静化をはかっている。
中国、インドは世界1、2位の人口を擁し、アジアの二強になる。万が一軍事衝突が起きた場合、どちらが勝つのか軍事力を比較してみた。

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中国人民解放軍・インド軍の軍事力

中国とインドが戦争したらどちらが勝つ?軍事力比較

グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)の「2020年軍事力ランキング(2019 Military Strength Ranking)」によると、中国の軍事力は世界3位、そしてインドは4位と肉薄しているが、実際の両国の軍事力の差は大きい。
両国の人口は他の国を引き離し、断トツになる。その分、兵力も多いが、インド軍の方が兵員は多い。
航空戦力は3位と4位になるが、その差は1000機以上もあり、戦闘機の数は中国が倍と航空戦力は中国が勝っている。さらに中国は第5世代のステルス戦闘機を保有しており、インドは旧式のMig戦闘機が多く性能的にも分が悪い。
戦車に関してはインドが多い。中国の最新は99式、インドはT-90になり、どちらも第3世代戦車になる。しかし、世界一地形が険しいヒマラヤの山岳地帯では戦車の運用率は下がる。山岳地帯ではヘリが効果を発揮するが、中国の方が数は多い。
艦艇の数は中国が圧倒的に多い。しかし、両国は国境こそ接しているが、洋上の距離は非常に遠い。海上戦闘は起こらなそうだが、中国はミャンマー、カンボジア、パキスタンの港の建設支援をしており、これは軍港としての利用を目的としている考えられており、インド洋まで作戦展開できる能力がある。
軍事予算に関しては中国が圧倒的に上回っている。人件費の違いこそあるが、中国はここ最近、最新の兵器を揃えており、軍事費は年々増加している。その点、インドの兵器は旧式化するなど性能差は大きい。

インドとパキスタンの対立

インドは中国と合わせパキスタンともカシミールで領有権問題を抱えている。Googleマップでもこの地点の国境線は点線などでぼやかされている。パキスタンとは中国以上に火種を抱えており、過去に4度の大規模な武力衝突を起こしている。紛争の際、中国はパキスタンを支援しており、もし中印間で衝突が起こった場合はパキスタンが中国に加勢すること明らかだ。パキスタンの軍事力は世界15位になり、力は大きいく、インドからしてみれば挟撃される形になる。周辺国ではネパール、ブータンはインドよりだが、両国とも軍事力は貧弱でお世辞にも力にはならない。

両国とも核兵器を持っている

中印で紛争が起こった場合に一番懸念すべきは両国ともに核兵器を持っている点だ。そもそも、インドが核兵器を持った理由は1962年の中印国境紛争になる。この紛争でインドは中国に敗れ、核武装に至った。そして、インドに対抗する形でパキスタンも続いて核武装に至っている。このような戦略兵器の点では、中国は米国、ロシアに次ぐ3番目の戦力を誇り、短距離、中距離、潜水艦発射、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などのさまざまな弾道ミサイルを生産および配備している。 20,000 kmの射程超える東風41は地球上のあらゆる場所を射程に収めている。インドに関しては最も射程が長いBlaze 5ミサイルで範囲は5000〜8000 kmになる。ただ、こちらもインド北端からであれば中国全土を射程に収めている。戦局によっては戦略核兵器の行使も辞さない可能性は絶対ないとはいえない。

結論としては軍事力に関しては中国の方が上で地政学的にも有利だ。しかし、両国とも大国なだけに膨大な戦力を擁しており、総力戦になれば長期化し、両国だけの問題では済まず、周辺国を巻き込むのは必須だ。このまま、何もないことを願うばかりだ。

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