ナイトビジョン(暗視装置)の映像が緑の理由

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ナイトビジョン(暗視装置)の映像が緑の理由
Photo by us army

ナイトビジョン(NVD)の映像って、なんで全て緑(グリーン)なんだろう?青とかオレンジとか他の色ってないのだろうか。国際規格かなんかでグリーンと決まっているのだろうか?

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ナイトビジョンとは

ナイトビジョン・暗視装置は夜間や暗い場所でも視界確保できるように開発された装置になる。人間の目は昼間の生活のために作られており、夜間の暗闇は不得意だ。それに比べて猫は暗闇でも物がよく見える。猫の目は人間が必要な光量の7分の1程度で十分とされている。例えばロウソク(20㎝内)の照度は10になり、月明かりは僅か1しかないのだが、猫にとって月明かりは我々にとってのロウソクの灯と同等の明るさを持って見ていることになる。
NVDはいわば人間の視界を猫目、またはそれ以上にする増幅する機能をもった装置になる。仕組みは月あかりといった僅かな光量の景色をNVD内にある暗視倍増官を通して電子化して光を増幅させて人間の目に返している。その光量の増幅幅は最新の第3世代で3~5万倍だ。この量は晴天時の屋外の太陽光と同等になる。つまりNVDを使えば、理論上は夜間でも日中と同じ視界を確保できるというわけだ。

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全く光の無い世界では増幅させる光が無いのでそのままでは何も見えない。その時はNVDの赤外線照射装置を使って僅かな光源を与えて見えるようしている。

なぜ、グリーンなのか?

ナイトビジョン(暗視装置)の映像が緑の理由
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NVD越しに見る特徴的なグリーンの色合いは、視覚的な理由と効率性によるものだ。

本当は白黒

まず、NVDに入ってくる光は物体の色を持っているが、これを電子化する工程で色情報を保持できないので白黒になる。しかし、白黒では視認性が悪いので見やすいように色をつけて変換する。

もっとも見やすいのグリーン

NVDデバイスメーカーは変換する過程で暗視画像を構成するさまざまな色合いについて、何色もの色を試してみたところ、緑色のときに最も正確に認識され、区別されることがわかった。また、白黒に比べて目に対する負担も少ない。緑色しか見ていない我々にとっては見づらく感じるかもしれないが、実は最も視認性がありユーザーフレンドリーな色合いなのだ。

省エネになる

さらに、目は555ナノメートル (緑色) 付近の光の波長に最も敏感なため、他の色よりもディスプレイを少し暗くすることができ、バッテリーを節約でき、使用時間が長くなる。

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http://photon.sci-museum.kita.osaka.jp/publish/text/koyomi/66.html
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/eyecare/wonders/cat_eye.jsp

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