第二次大戦時の制服が復活する!米陸軍の新制服AGSU

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第二次大戦時の制服が復活する!米陸軍の新制服AGSU
Photo by us army

アーミーグリーンサービスユニフォーム(AGSU) は、米陸軍の新しい制服なのだが、このAGSUにどこか見覚えある人はいないだろうか?そう、これは第二次世界大戦中にアメリカ軍が着用していた制服から着想を得たもので、当時の制服を現代に再制定されたものだ。

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新しい制服の特徴

第二次大戦時の制服が復活する!米陸軍の新制服AGSU
Photo by us army

AGSUの上着とネクタイはオリーブドラブといわれる濃い深緑色で腰には新しくベルトが付いた。シャツとズボンは薄いブラウンカラーになっており、この組み合わせから「ピンク&グリーン(Pink and Greens)」とも呼ばれている。上着の色は第二次大戦時のユニフォームと同じ色だが、ネクタイの色は異なるようだ。AGSUはこれまでの制服に比べて、より高品質で長寿命とされている。

※下は第二次大戦の西部戦線を描いたドラマ『バンド・オブ・ブラザース 』の陸軍士官の制服姿だ。

バンドオブブラザーズ
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経緯

2017年3月、陸軍参謀長は政府の調達機関に対し、軍の事業環境に適した制服のオプションを選定するように指示を出す。同年に陸軍はオンライン投票を行い、約28,000人からアンケートの回答を得た。その結果は回答者の77%が第二次世界大戦中の軍の制服が好きと回答しており、これらの回答者のほとんどが現役の兵士だった。その中でインタビュー対象者の72%は第二次世界大戦中の制服に戻ることを望んでいた。
陸軍は第二次大戦時の制服から着想を得てデザインした”Army Green Service Uniform(AGSU)”を2018年11月に採用すると発表。その後、陸軍制服委員会は女性の制服設計要件に対応するためのプロジェクトチームを設けた。第二次大戦時は女性の制服はスカートだったのだが、今のほとんどの女性兵士の意見は、「スカートよりも長いパンツが好きだ」という結果となり、パンツが標準となった。オプションでスカートタイプも購入は可能だ。

数百人の兵士からもフィードバックを得るなどして改良を行い
、2020年4月に新制服を発行した。7月には陸空軍生活品販売業務(AAFES)を通してケンタッキー州フォートノックス陸軍訓練学校を卒業した新兵に配られた。その他一部の将校や上級士官が既に着用している。
新しい制服の総額は約500ドルでコート、シャツ、ネクタイ、ソックス、パンツ、ベルト、キャップが含まれている。兵士には、制服や軍服の購入手当として年間約460ドルが支給されており(将校はない)、2027年までに今の青い制服からこの新制服に代えることが義務付けられている。

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https://www.army.mil/uniforms/
https://www.army.mil/standto/archive/2020/08/07/

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