狙撃の世界最長記録ランキングTop20

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狙撃の世界最長記録ランキングTop20
Photo by Lance Cpl. Marcus Allen

狙撃の実力を定量的に図るには二つの指標がある。それは狙撃の成功数と距離だ。狙撃用のスナイパーライフルの標準的な有効射程は800~1,500m程とされており、対物ライフルで2,000mほどになる。条件によっては最大1.5倍ほどの距離でも有効射撃は可能になる。しかし、この距離で狙撃を成功させるには単純にスコープで標的を捉えるだけではなく気候環境や弾道予測など緻密な計算が必要になり、スナイパーの誰でもできる記録ではない。そのため狙撃距離はスナイパーの実力をみる一番分かりやすい記録だ。今回は戦場での狙撃の最長記録TOP20について紹介する。

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20位 1,250m

2005年9月のイラクで米陸軍第69装甲連隊第2大隊所属のシャドー・スナイパー・チームのリーダー”ジム・ギリーランド軍曹”が記録した。使用されたライフルはレミントン・アームズ社のボルトアクション式のM24になり、弾丸は7.62×51mm NATO弾。1250mという距離は当時使用していた光学機器の能力を越えた距離だった。

19位 1,271m

だいぶ古い記録になり、1864年12月の南北戦争で南軍の兵士が記録した。使用されたライフルはウィットワースライフルなり、当時の銃としては精度に秀でており、1300mの狙撃が可能だった。とはいっても現代の銃、弾丸と比較すれば精度は低く、光学機器も無い中で、この距離の狙撃を成功させたことは驚嘆に値する。

18位 1,280m

1918年2月の第一次世界大戦でアメリカ遠征軍のハーバート・スレェイ曹長が記録した。使用された銃はM1903スプリングフィールド。M1903は当時、一般の兵士の標準的装備になり、狙撃用の銃という訳ではなかったが、精度に優れており、第二次大戦でも使われ、朝鮮戦争、ベトナム戦争では狙撃銃として使用された。

17位 1,310m

2007年4月のイラクで米陸軍509歩兵連隊第3大隊所属のブランドン・マグァイア一等軍曹が記録した。イラクの前哨作戦基地イスカンダリヤに居た彼は幹線道路を監視している中、迫撃砲を運ぶ男を発見。8~10ノットの横風が吹き、砂嵐が近づく中で狙撃を成功させた。使用したライフルは対物ライフルで有名な50口径のバレットM82A1、使用した弾丸は12.7x99mm NATO弾用のRaufoss Mk 211。

16位 1,350m

1985年のアフガニスタン紛争でソ連陸軍第345親衛独立空挺連隊所属のウラジーミル・イーリン軍曹が記録した。彼は1350mの距離からムジャヒディンの最高司令官を狙撃した。使用したのはセミオート狙撃銃のドラグノフSVDになり、弾丸は7.62×54mmR 7N1弾。

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15位 1,380m

2007年11月にNATOの一員として参加していたノルウェー陸軍第3大隊に所属するスナイパーがアフガニスタンで記録した。使用したのはバレットM82A1になる。

14位 1,406m

1874年6月のアメリカインディアン戦争でビリィ・ディクソンが記録した。彼はパイソンハンターで兵士では無かったが、自身のグループが先住民の攻撃を受けたことで戦争に参加。狩猟にも使っていた50-90シャープ・バッファロー・ライフル使っていた。

13位 1,614m

2004年4月のイラクで米海兵隊第2海兵連隊第2大隊所属のスティーブ・レイチャート軍曹が記録した。パトロール中の海兵隊が敵のロケットランチャーと機銃の攻撃を受けて足止めをされていた。高所からの攻撃で海兵隊は反撃できずにてこずっていた。石油タンクの上で監視を行っていたスティーブは1600m離れた距離からバレットM82A3で狙撃を行い壁の向こう側にいた敵を無効化させた。

12位 1,700m

2016年1月のイエメン紛争でサウジアラビア陸軍のスナイパーが記録した。使用されたのはカナダのPGW Defense Technologies社製のLRT-3という50口径ライフルになる。

11位 1,853m

2009年8月のアフガニスタンでスコットランド王室連隊ブラックウォッチ第3大隊所属のクリストファー・レイノルズ伍長が記録した。彼はタリバンの指揮官を狙撃するために3日間待ち続け、現れたグループから指揮官を特定して狙撃を成功させた。使用されたライフルはAccuracy International社のL115A3(AWM)、弾丸は.338 ラプアマグナム弾。

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