コルト社が一般向けのライフルAR15の生産を中止

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AR15

アメリカ軍の主力小銃であるM16、M4カービンの生産を行っているアメリカの老舗銃メーカー”コルト”の民生用銃器専門会社Colt’s Manufacturing LLC(コルト・マニュファクチュアリング)が19日、M16の一般向けライフルであるAR-15の生産を中止することを発表した。

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過剰共有と乱射事件

AR15はアメリカでもっとも売れた半自動小銃になり、世界中で使用されている。CNNの報道によると生産中止の理由は「かなりの過剰生産状態にある」ということ。実際、市場にはAR15が供給過多な状態で出回っている。AR15系の生産を行うのはコルト社だけではなく、ライバルのスミス&ウェッソン社やナイツアーマメント社など複数メーカーが生産しており、今後、新規の消費、需要の減少が見込まれており、これ以上、生産する正当性がないとの理由だ。今後は軍や法執行機関向けの生産に集中する。
というのが表向きの理由だ、もう一つの理由としては昨今、銃乱射事件が頻発しているのと、その際にAR15が使用されるケースが多いことも背景として考えられている。AR15が使用された銃乱射事件としては2017年10月ネバダ州ラスベガスで58人が射殺された事件、2017年11月テキサス州サザーランドで26人が射殺された事件、18年2月にフロリダ州パークランドの高校で17人が射殺された事件と少なくとも3つの乱射事件でAR15が使用されている。米国内ではこの度重なる銃乱射事件により、銃規制の声が高まり、銃関連メーカーや銃販売への批判も大きくなっている。最近でアメリカ小売り最大手のウォルマートが銃と弾丸の販売を取りやめて、他の小売り業者も追随し始めている。特にAR15などのライフル系は自衛や狩猟用とは違い、より攻撃的なライフルになる。一般向けはフルオートができない仕様になっているが、ラスベガスの事件では「バンプファイアストック」というフルオートできるように改造がなされていた。そういった背景もあり、今後ライフルの一般向けの販売は規制が強まることが予想される。

コルトはリボルバーやハンドガンと一般向けの小型武器の製造は続けるとしている。また、前述に述べたようにコルト以外のメーカーもAR15を製造しており、状況は変わらないのではというのがアメリカ国内のおおかたの見方のようだ。

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https://edition.cnn.com/2019/09/19/business/colt-ar15/index.html

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コルト社が一般向けのライフルAR15の生産を中止
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