ミッドウェー海戦に参加した日米の空母7隻

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1942年6月5日に北太平洋ハワイ諸島北西にあるミッドウェー島付近で行われた海戦「ミッドウェー海戦」。日本海軍機動部隊の空母4隻とアメリカ海軍機動部隊空母3隻が相まみえたこの海戦は歴史上最大の空母決戦といわれ、太平洋戦争の大きな転換期となりました。当時、最強と言われた日本海軍の南雲中将率いる南雲機動部隊はこの戦いで主力空母4隻と290機の航空機にベテラン搭乗員の多くを亡くします。方やアメリカ海軍は空母1隻、航空機150機と損害は日本海軍の半分以下でした。この戦いで太平洋における戦力バランスが逆転します。
この雌雄をかけた海戦に参加した日米の空母7隻を紹介します。

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大日本帝国海軍

赤城

空母 赤城

赤城は日本で初めて建造された大型空母になります。もともとは天城型巡洋戦艦の2番艦として建造されていましたが、ワシントン海軍軍縮条約のため、空母に改造されました。当初は着艦と発艦の飛行甲板を分ける三段式甲板を採用していましたが最終的には一段式甲板になるなど紆余曲折を経て建造された空母になります。真珠湾攻撃に参加した空母6隻の1隻になり、その際は旗艦を務めました。ミッドウェー海戦でアメリカ空軍の急降下爆撃と魚雷の命中により沈没します。艦長は青木泰二郎大佐になり、沈没後に脱出、その後は終戦まで生き延びます。

ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 航空母艦 赤城 プラモデル 227

起工1920年12月06日
竣工1928年03月31日
最後1942年06月06日 沈没
全長260m
基本排水量36,500t
搭載機数66機

加賀

空母 加賀
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海上自衛隊の護衛艦「かが」と同じ名を持つ空母になります。こちらも「赤城」と同様に、もともとは戦艦として建造していたものを空母に改造しました。全長は赤城より短いですが、元が戦艦、改修工事の成功もあり、搭載機数に関しては赤城を上回ります。加賀は赤城と運命を共にした空母になり、同日に竣工し、共に真珠湾攻撃に参加し、ミッドウェー海戦では急降下爆撃により4発の爆弾の直撃を受けて赤城より一日早く撃沈しました。艦長の岡田次作大佐は艦橋が爆発した際に戦死します。

フジミ模型 1/700 特シリーズ No.48 日本海軍航空母艦 加賀 プラモデル 特48

起工1920年07月19日
竣工1928年03月31日
最後1942年06月05日 沈没
全長238m
基本排水量26,900t
搭載機数72機

蒼龍

空母 蒼龍
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「蒼龍」は先行艦4隻の空母運用経験に基づいて建造された日本海軍初の本格空母になります。こちらは前級の「龍驤」同様にワシントン条約の関係で排水量1万トンに抑えるべく設計されました。しかし、起工直後の12月にワシントン条約の脱退を決めた為、その後は排水量を気にすることなく拡大設計されました。赤城や加賀に及ばないものの中型空母として57機の航空機が搭載できました。真珠湾攻撃に参加し、ミッドウェー海戦では急降下爆撃で三発の爆弾が直撃し、うち一発が格納庫の魚雷に誘爆し、沈没します。艦長の柳本柳作大佐は退艦を潔しとせず艦橋に残り、艦と運命を共にします。

青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 日本海軍 航空母艦 蒼龍 1941 プラモデル 222

起工1934年11月20日
竣工1937年12月29日
最後1942年06月05日 沈没
全長227m
基本排水量15,900t
搭載機数57機

飛龍

空母 飛龍
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当初は「蒼龍」の同型艦として、設計されましたが、前述のワシントン条約の離脱もあり、制約を受けずに建造された初の空母といってもいいでしょう。他の空母同様、真珠湾攻撃に参加し、ミッドウェー海戦では、第一航空艦隊(南雲機動部隊)第二航空戦隊の旗艦として出撃し、ミッドウェー海戦に参加して空母4隻の中で最後まで残り、奮戦を続けヨークタウンを戦闘不能に陥らせるも艦載機を使い果たし 、4発の爆弾を受け航行不能になり、自沈しました。艦長の加来止男大佐は退艦を拒否して艦と運命を共にします。

フジミ模型 1/700 特シリーズ No.56 日本海軍航空母艦 飛龍 プラモデル 特56

起工1936年07月08日 
竣工1939年07月05日
最後1942年6月6日 沈没
全長227m
基本排水量17,300t
搭載機数57機

アメリカ海軍

ヨークタウン(USS Yorktown, CV-5)

ヨークタウン(USS Yorktown, CV-5)
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3隻建造されたヨークタウン級航空母艦のネームシップ艦になります。建造後は太平洋、ハワイ水域に配備されます。しかし、1941年の4月には真珠湾を離れ、真珠湾攻撃時には大西洋にいました。太平洋戦争の勃発ともに再度、太平洋に配備されます。1942年の珊瑚海戦で中破するも、僅か3日で修理し、ミッドウェー海戦に参戦、しかし、突貫工事の修理の影響もあり、防護壁が弱く、飛龍から発艦した爆撃隊の攻撃を受け大破、その後、伊168の魚雷を受け沈没します。ミッドウェーに参加した3隻の米軍空母の中で唯一沈没することになります。同名の空母が大戦中に就役しており、そちらは現在サウスカロライナ州で博物館として展示されています。

タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.712 アメリカ海軍 航空母艦 ヨークタウン プラモデル 31712

起工1934年05月21日 
竣工1937年05月30日
最後1942年6月6日 沈没
全長247m
基本排水量19,800t
搭載機数90機

エンタープライズ(USS Enterprise, CV-6)

エンタープライズ(USS Enterprise, CV-6)
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ヨークタウン級航空母艦の2番艦になります。真珠湾が母港になりますが、真珠湾攻撃にはウェーク島への航空機の輸送任務中になり、攻撃を免れます。その際、艦載機はゼロ戦と鉢合わせ交戦しています。ミッドウェー海戦でも大きな戦果を上げると、その後は太平洋での主要な海戦にはほぼ参加し、15回の損傷を受けながらも終戦まで活躍します。大戦前に建造されて沈まなかった3隻のうちの1隻になりヨークタウン級でも唯一の生き残りなります。1947年に退役しますがエンタープライズという艦名は世界初の原子力空母にも名付けられます。

タミヤ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.706 アメリカ海軍 航空母艦 エンタープライズ プラモデル 77514

起工1934年07月16日 
竣工1938年05月12日
最後1947年2月12日 退役
全長251m
基本排水量19,800t
搭載機数90機

ホーネット(USS Hornet, CV-8)

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ヨークタウン級航空母艦の3番艦になります。ミッドウェイ海戦には姉妹艦揃って参戦したことになります。ホーネットは1942年4月に初めて日本本土が爆撃されたドーリットル空襲の航空隊の母艦になります。同作作戦は空母で爆撃機のB25ミッチェルを発艦させるという無謀な作戦でしたが成功をおさめます。ミッドウェイ海戦での勝利後は南方のガダルカナル島にエンタープライズと共に派遣されます。8月の南太平洋海戦では日本航空隊の攻撃を受け、大破航行不能に陥り、米軍によって放棄、沈没されます。

起工1939年09月25日 
竣工1941年10月20日
最後1942年10月27日 退役
全長247m
基本排水量19,800t
搭載機数90機

ミッドウェー海戦の映画

アメリカではミッドウェイ海戦を描いた映画『MIDWAY』が2019年に公開されました。浅野忠信、豊川悦司など日本の大物俳優が多数出演しており、2020年秋に日本でも公開される予定です。

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ミッドウェー海戦は邦画でも 2011年に公開された映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』、2013年の『永遠のゼロ』で描かれています。

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