北朝鮮兵士の帽子はなぜ、あんなに大きいのか?

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北朝鮮兵士の帽子はなぜ、あんなに大きいのか?
photo by Carles Gonzalez

なぞ多き北朝鮮。メディアに取り上げられるのは金正恩(キム・ジョンウン)総書記の動向か、ミサイル実験や非核化交渉に関することばかりだが、テレビや写真の報道を見ていて周りの取り巻きの格好を気になったことはないだろうか?私はいつも気になっていた、周りの幹部や兵士が被っているあの一際大きい帽子にだ。

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ピークキャップ

そもそもあの帽子は何かといわれるとピークキャップ(Peaked cap)と呼ばれる物になる。直訳すると「尖った帽子」という意味で日本では制帽、又は官帽といわれる。北朝鮮よりサイズは二回りぐらい小さいが日本の警官や自衛隊がかぶっているのは見たことがあると思う。世界中の軍隊や警官が採用している。

もともとは労働者の帽子

制帽の原型の起源は19世紀頃の北欧の労働者といわれている。ナポレオン戦争後期の1811年にはロシアのアレクサンドル1世が初めて軍将校の制帽として採用する。当時は丈の長い帽子が主流だったが、制帽は軽量で快適ということで人気になり、その後も男性のフォーマルな格好して好まれ、ヨーロッパ各国の軍にも採用され、世界中に広まっていく。日本においても軍隊が創設された明治時代には既に日本軍はこの形の制帽をかぶっていた。

なぜ、北朝鮮帽子は大きいのか

制帽が出始めた1800年代には北朝鮮軍のような広くて大きい帽子はなかった。むしろ、ピークレスといって尖った部分を無くした小さな帽子が一時期流行りもした。では、なぜ大きくなったのか。

体を大きく見せるため

一説としてあるのが小さい体を大きく見せるためだ。アジア人は欧米の白人と比べるとどうしても体格的に劣る。相手と対峙した時に少しでも威厳を誇示するために大きく見せたいのだ。 金正恩総書記も背を高く見せるためシークレットブーツを履いているし、あの体格もそれが理由とされている。これはソ連の影響といわれており、ソ連軍の将校は同じ理由で今の北朝鮮の兵士のような大きな制帽をかぶっていたとされる(写真上)。そもそも北朝鮮は朝鮮戦争時、ソ連の支援を受けており、ソ連が崩壊するまでソ連式の装備を揃えてきた。

更に北朝鮮は慢性的な食糧不足になり、幹部以外の一般兵は発育不良になり栄養失調で体の線も細くなる。これを少しでも隠すためだともいわれている。

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