幼児むけ図鑑に戦車や戦闘機が掲載され波紋

陸自16式機動戦闘車
陸自16式機動戦闘車

講談社が発売している幼児向けの乗り物図鑑『はじめてのはたらくくるま』に戦車や戦闘機が掲載されていることについて波紋を呼んでいる。
講談社の子会社の講談社ビーシーが発売している『はじめてのはたらくくるま英語つき』は2018年11月から発売を開始している3~6歳の幼児を対象とした図鑑になる。全30ページのうち6ページで自衛隊に関する装甲車、戦車と車両の他に戦闘機、潜水艦や榴弾砲など、車両では無いもの掲載してあった。この掲載について、多数の読者、団体から「 武器の意味合いが強い乗り物を子どもの本に載せるのは不適切 」という意見が寄せられ、講談社は回収、販売停止はしないまでも、これらの意見を顧み、今後の増版はしないとしている。

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表紙に関する意見が多い

はじめてのはたらくくるま

書籍のレビューを見ると図鑑の表紙に関する意見が多かった。表紙をよく見てみると左下に高機動車両が見えると思う。そこに複数の自衛隊隊員が乗っているが、一人が小銃を水平に構えている。これについて、書籍レビューには以下のように記されていた。

研究用に購入しました。水平に銃を構える自衛隊員の表紙写真を、3歳から6歳の子には見せたくないなあ、というのが私の本音です。

戦闘用の車、それも違憲ではないかと思えるような兵士が銃口を向けている写真を子どものための本に使う講談社の意図や神経を疑います。良い本を作ってこられた歴史があるだけに残念でなりません。この本を子ども達が見て育つ事の恐怖を感じます。

図鑑に対する肯定的な意見もいくつかはあったが、否定的な意見が多く、その多くは表紙の部分の内容を指摘していた。確かにくるまの図鑑の表紙に銃の写真ではなく、他の写真や車両の選択肢もあったのでは考える。

ただ、自衛隊の車両を載せない、とかなってくると、それは反対だ。自衛隊の車両もはたらくくるまであり、国の防衛、それこそ災害救助なども行っている。その点をちゃんと説明すれば良いし、親も教えればよい。それを避けて子供に教えないのも変な話だ。基地駐屯地のイベントに行けば多数の幼児もいるし、自衛隊員のお子さんたちだっている。また、買うのは親であり、のりもの図鑑は各社から出ており、どれを選ぶかは親の判断に委ねられる。講談社は政治的な意図はないといっているが、意見した団体には政治団体も絡んでいるような噂もあり、結局、変な意図に子供が巻き込まれているのも皮肉な話になる。

BCキッズ くわしい解説つき! はじめての はたらくくるま 英語つき
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