B-2ステルス戦略爆撃機は事故を受け、全機、飛行停止に

アメリカ空軍は12月10日のB-2ステルス戦略爆撃機の事故を受け、所有する機体20機全機の飛行停止を決定した。少なくとも翌年1月まで及び、B-2が参加する予定だったいくつかの広報プログラムはキャンセルされた。

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12月10日、米空軍第509爆撃航空団に所属する機体番号90-0041のB-2ステルス戦略爆撃機が飛行中に誤作動を検知し、ミズーリ州のホワイトマン空軍基地に緊急着陸した。しかし、着陸は失敗し、翼が滑走路に接触、一方の翼が発火、火はすぐに消し止められ、負傷者は出なかったが、機体は大きく損傷した。

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1機2700億円のB-2戦略爆撃機が緊急着陸して破損

事故を受け、米空軍は事故機を含めた20機全ての飛行を安全検査のため当分の間、禁止することを発表した。期間は一切定められていない。事故原因は現在調査中で、当局からはまだ何も公式発表はない。B-2は広報プログラムの一環で年明けの新年祝賀行事の”ローズ・パレード”とアメリカンフットボールの”ローズ ボウル ゲーム”の上空を飛行する予定だったが、キャンセルされ、代わりにB-1ランサーが飛行することになっている。

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USAF

航続距離約12,000km、17tのペイロードを擁し、核ミサイルも搭載可能な世界最強のステルス戦略爆撃機は抑止力として、これまでヨーロッパ、最近では対中国・北朝鮮を念頭にインド太平洋に展開されてきた。グアムの空軍基地にも駐留していたが、中国、北朝鮮のミサイル攻撃の射程に入るため、2020年4月にB-52、B-1ともに撤退、米本土からの運用が基本となっていたが、今年の7月と8月には4機のB-2がオーストラリアの豪空軍基地アンバーリーに配備されていた。

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Source

Air Force grounds entire B-2 fleet after emergency landing

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