ベルギーのハッジャ・ラビブ外相は5月28日、ベルギーの放送局RTLに対し、2028年までにウクライナにF-16戦闘機30機を供与すると述べた。ウクライナはこれにより、70機以上のF-16戦闘機を手に入れることなる。
Today in Brussels, Prime Minister @AlexanderDeCroo and I signed a bilateral security and long-term support agreement between Ukraine and Belgium.
— Volodymyr Zelenskyy / Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) May 28, 2024
The document includes at least €977 million in Belgian military aid to Ukraine this year, as well as Belgium's commitment to…
ゼレンスキー大統領とは28日、ベルギーを訪問し、アレクサンダー・デ・クロー大統領と新たな安全保障協定に署名した。今回の30機のF-16の供与の発表はこの協定の署名の直前に発表された。ゼレンスキー大統領も自身のXで発表している。ベルギーは、ウクライナ空軍を強化するために2023年夏に設立された連合に米国、デンマーク、オランダ、ノルウェーと共に最初に参加した国の一つで、F-16戦闘機の供与と、それに伴うパイロットや整備士の訓練を提供する事を表明していた。F-16の供与についてはデンマークが16機、オランダが24機、ノルウェーが2機の供与を表明。ベルギーも昨年10月、F-16を供与すると発表していたが、これまで具体的な機数は公表していなかった。今回、初めて機数を公表した形だ。今回のベルギーの発表により、ウクライナが受け取るF-16の総数は72機となる。来月にはデンマークから最初の6機がウクライナに納入される予定だ。ベルギーは当初、2025年の納入を目指していたが、2024年中に前倒して納入すると表明しているが、初回分の機数は明かされていない。30機全てが完納されるのは2028年になるとラビブ外相は述べている。
アメリカ、F-16の訓練拠点があるルーマニアでなど訓練中だったウクライナ人パイロットと整備士の第一陣が訓練を完了したと報道されており、12人のパイロット、30人の整備士が訓練を終えたとされ、彼らはいつでもF-16を飛ばせる状態にある。