黒海の北部に浮かぶ島”スネーク島(ズミイヌイ島)”はロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった日に攻撃を受け、降伏を拒否した国境警備隊の守備隊13人全員が全滅したとされていましたが、隊員は生き残り、この度、無事、故郷に戻ってきました。
開戦初めに全滅したとされていた
Wow. It seems the Ukrainian soldiers on Snake Island really did tell Russian warships to “go to hell” before they were killed. @unian pic.twitter.com/lRrXQDk3xQ
— Alec Luhn (@ASLuhn) February 25, 2022
ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった2月24日、ウクライナ・ルーマニア国境付近の黒海沖合に浮かぶ孤島「スネーク島」はロシア海軍黒海艦隊の奇襲を受け包囲されます。島にいるのは僅か13人の守備隊のみ、黒海艦隊のロシア軍将校は「こちらはロシア軍の軍艦。流血と不必要な犠牲を回避するため、武器を置くことを提案する。さもなくば、攻撃を開始する」と降伏を勧告。これに対し、守備隊のウクライナ兵士からの応答は「ロシア軍艦は消え失せろ!(Russian Warship Go fu*k yourself)」でした。その結果、島は攻撃を受け、通信は途絶、守備隊13人は全滅したされ、降伏せずに戦死した彼らをゼレンスキー大統領は「国境警備隊の全員が英雄的に戦死したが、降伏はしなかった。彼らにはウクライナの英雄勲章が授与されることになる」と彼らの英雄的な死を発表していました。しかし、ウクライナ海軍は2月28日の声明でこれが事実ではないと訂正、守備隊は2度の攻撃を耐え、反撃するも弾薬が尽き投降、捕虜となっていました。
Roman Hrybov, the author of the famous “Russian Warship, Go F*** Yourself” phrase, returned from Russian captivity to his native Cherkasy region. Glory to the Hero! #GlorytoUkraine pic.twitter.com/uruPgkBLGv
— Defence of Ukraine (@DefenceU) March 29, 2022
ウクライナ国防省は3月29日「ロシア軍艦は消え失せろ!」と発言したロマン・フリボフ氏が、ロシアの監禁から解放され故郷のチェルカスイ地域に帰還したと発表しました。その勇気と功績を称えメダルが授与されました。
Легендарний захисник острова Зміїний повернувся додому та отримав нагороду “За заслуги перед Черкащиною”.
— Телеканал “Прямий” (@prm_ua) March 29, 2022
Саме Роман Грибов є автором вже улюбленої фрази про напрямок руху російського корабля💙💛 pic.twitter.com/TvqHBTa81F
3月24日にウクライナとロシアの間で最初の本格的な捕虜交換が行われ、ロシア兵10人に対して10人のウクライナ兵が返還されました。その中には民間人19人も含まれています。19人はスネーク島の守備隊を救いにいった救助船サファイアの乗員で、その際、ロシア軍に拿捕、拘束されていました。
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