英陸軍の新しい特殊部隊「レンジャー連隊」

英陸軍は新しい特殊部隊レンジャー連隊を設立します
Photo by British army

イギリスメディアはイギリス陸軍が軍の再編計画の一環として、新しい特殊部隊「レンジャー連隊」の創設を計画していると報道しました。この新しいレンジャー連隊はイギリス特殊作戦旅団の中心となります。

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レンジャー連隊の役割

英陸軍は新しい特殊部隊レンジャー連隊を設立します
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レンジャー連隊の規模は1000人程度で250人程度の兵士からなる大隊、計4個大隊で編成されます。隊員は特殊歩兵連隊である下記4つの連隊から優れた者が選ばれ訓練されます。

1 SCOTS(スコットランド王立連隊)
2 PWRR(プリンセス・オブ・ウェールズ王立連隊)
2 LANCS(ランカスター侯爵連隊)
4 RIFLES(ザ・ライフルズ連隊)

連隊は2021年8月までに設立され、年末までに最初の第1大隊が稼働。2022年初めには4個大隊全てが稼働する予定です。設立、装備費用として今後4年間で1億2000万ポンド(186億円)を受け取ります。

グリーンベレーがモデル

レンジャー連隊というとアメリカ陸軍の「第75レンジャー連隊」を連想させますが、この連隊がモデルにしているのは米陸軍特殊部隊こと”グリーンベレー”です。イギリスはイラクとアフガニスタンでの経験をもとに地域の安定には地元軍の構築と能力を上げることが重要という結論に至ります。グリーンベレーの主な任務が友好国に対して軍事訓練を行う事であると同様に連隊の主な任務は国外の紛争地域に赴き、地元軍に訓練を行い、戦闘、偵察、監視といった専門的なノウハウを提供すると共に、必要に応じて任務に同行し、共に戦い、地域の紛争を鎮圧させることです。部隊は政情不安、軍組織が未成熟なアフリカ大陸のパートーナー諸国に重点が当てられており、最初の任地としてモザンビークとソマリアが予定されています。

SASとSBSの支援

イギリス軍の特殊部隊というと陸軍のSAS(特殊空挺部隊)、海軍海兵隊のSBS(特殊舟艇部隊)がありますが、この2つの部隊が最上位の特殊部隊Tier1に分類され、最も重要で難しい特別任務に当たります。今回、設立されるレンジャー連隊はその一つ下、Tier2に分類され、1ランクしたの特殊任務を遂行するとともに、SAS、SBSの作戦遂行の支援も行います。

連隊には電子戦とサイバー作戦の専門家も加わる予定で、現代戦の様々な脅威に対応できる部隊になります。

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Source
https://www.ft.com/content/37611dfc-265e-4654-ac5b-c6fdfda9bedf

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