ロシア軍、女性を対象とした募集キャンペーンを開始

ロシア軍、女性に対しも募集キャンペーンを開始
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ロシア国防省は女性を対象とした軍の募集キャンペーンを開始したとロシアの独立系メディアが報じた。

モスクワタイムズの報道によれば、ロシア国防省は医師、救急隊員、看護師、料理人といった専門職の女性を対象とした採用キャンペーンを開始したと独立系メディア「7×7」が報じた。採用されれば軍に従事し、占領下のウクライナへ配備される可能性が高い。

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オムスクに貼りだされたロシア国防省の求人広告
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西シベリア地域の都市オムスクでは 「男性と同じ待遇でロシア国防省と契約を結べる」と書かれた求人広告が貼り出されている。現在、ロシア軍の新兵には日本円で30万円以上の高給が約束されているが、これら専門職の女性にも同様の待遇が約束されているのかは不明だ。独立系メディアが求人広告に記載されていた番号に電話したところ、対象は50歳未満の女性で国防省と1年間の契約を結ぶことが奨励され、最低限の専門訓練が必要だと告げられたという。 採用されればロシアが一方的に併合を宣言したウクライナのドネツク、ルハンシク、ヘルソン、ザポリージャの占領地域で勤務すると知らされたという。兵種的に最前線に配置されることは無いが、後方の軍事施設も攻撃されており、命の保証はない。無論、そんな事実は採用担当官からは説明されないだろう。

ロシア国営メディアの7月3日の報道によれば、ロシア軍ではこれまで1100人の女性兵士が戦闘に参加、その内、3分の1が勲章を授与されている。死傷者は不明だ。ロシア軍には39,000人の女性兵士がおり、その内、5,000人が将校クラスだ。ちなみにウクライナでは3万人以上の女性が軍に参加。兵士としてメディックとして前線に赴き、死傷している者も少ないが、その多くは祖国を護るために立ち上がった志願兵だ。

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80万の女性兵士がいたソ連赤軍

第二次大戦時、ソ連赤軍には80万人の女性隊員がいたとされている。その多くは、今回の募集のように看護師や料理人といった非戦闘員、後方支援が任務だったが、1~2割は歩兵、狙撃手、戦車兵、パイロットと幅広い領域で男性兵士と同様に戦っている。その中には300人以上を狙撃した凄腕スナイパーの「リュドミラ・パヴリチェンコ」、ナイト・ウォッチと呼ばれた女性だけの部隊「第46親衛夜間爆撃航空連隊」が居た。共産圏では古くから女性が戦闘に参加するケースが多い。今回は後方支援の兵種だが、その内、女性も戦場に駆り出されるかもしれない。

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ソ連の女性兵士はなぜ、スカートで戦ったのか?
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Source

Russian Military Targets Women in Recruitment Ad – The Moscow Times

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