壁の向こうを可視化するCameroのSeethroughWallsシステムXaver

©Camero-Tech Ltd

壁の後ろに身を隠せば見つからないと思うかもしれませんが、イスラエルのCamero-Tech Ltdが開発するXaverの前には意味をなしません。この機械は壁の向こう側を可視化します。

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イスラエルの軍事企業最大手のSKグループ傘下で「Through Wall Imaging」 システムの開発、製造、販売を行うCamero-Techは軍隊、法執行機関、情報部隊、救急隊員向けに壁の向こうを可視化するXaver™ファミリーの開発を行っています。XaverはパルスベースのUWBマイクロパワーレーダーで2013年にXaver™100を発表、これまで6つのモデルを発表しています。6月にパリで開催された欧州防衛安全保障展示会「ユーロサトリ2022」ではXaver™の新世代製品であるXaver™1000を発表しました。

Xaver™100の紹介映像

Xaver™1000は、AIベースのライブターゲット追跡アルゴリズムと独自の3D 「Sense-Through-The-Wall」 機能を備えており、壁や障害物の背後にあるエリアのレイアウト、そこにある人や静止した物体を検出して3D化、壁の、向こう側を「見る」 ことができます。ライブオブジェクトは、特定のボディパーツのレベルまで高解像度で表示。長時間静止した状態でも人物が座っているか、立っているか、横になっているかも分かります。また、このシステムでは、物体の高さを測定して、大人か子供か、はたまた動物かどうかを判断でき、突入の判断、状況を把握した上で適切に対処ができます。これは軍の軍事作戦や諜報活動、法執行機関の人質救出作戦での使用の他、災害時の人名救助において、瓦礫の下にいる被災者捜索や状況の確認にも使用することができます。

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操作は一人で使用可能で、ボタン一つで運用できます。最新のXaver 1000は、直感的に理解できるシンプルなユーザーインターフェイスを備えた10.1インチの内蔵タッチスクリーンディスプレイが搭載されています。このディスプレイは、簡単なメニューのナビゲーションと、ミッション後の分析、トレーニング、報告のための統合されたデータ記録および再生機能も備えています。

Xaverシリーズには100m以上先の壁も透視できるXaver LR80などもあります。Xaverファミリーは、世界50か国以上の軍隊、法執行機関、諜報機関、捜索救助に使用されています。

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Source

https://interestingengineering.com/next-gen-radar-see-through-walls

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壁の向こうを可視化するCameroのSeethroughWallsシステムXaver
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