タリバンがアフガニスタンでイスラム国の最高司令官を殺害

タリバンがアフガニスタンでISISの最高司令官を殺害
タリバン軍特殊部隊

アフガニスタンのタリバン政権は月曜、首都カブールでテロ攻撃を企てたとして、同国のイスラム国(ISIS)の司令官を殺害したと発表しました。

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タリバンのスポークスマンであるザビフラ・ムジャヒドは、月曜日の夜にカブールでの作戦中に、カリ・ファテを含む二人のISIS過激派を殺害、一人を逮捕したと述べました。殺害されたカリ・ファテはアフガニスタン国内の同組織の軍事指導など、さまざまな役職に就いており、タリバンは同国で活動するISISの最高司令官と主張しています。タリバンは同組織がカブールの外交使節団、モスク、およびその他の標的に対する攻撃を首謀していたと述べています。

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対立するタリバンとイスラム国

且つてアメリカといった西側と戦ったタリバンとイスラム国、共にスンニ派であり、志を共にしている仲間のでは勘違いしてしまいますが、タリバンとイスラム国は仇敵です。アフガニスタン東部パキスタンとの国境ナンガルハール州に拠点を構えているイスラム国の下部組織であるイスラム国ホラサン(ISIS-K)は本体が米軍の殲滅作戦によって弱体化した今、最も過激なISISとされています。タリバンはイスラム原理主義を掲げる過激派組織ですが、ISIS-Kはそれよりも過激な”超過激派”です。タリバンがアメリカと平和協定に締結しことを良しと思わず、2021年8月の米軍撤退の際、カブール国際空港で米海兵隊13人を含む60人が死亡する自爆テロを首謀したのも彼らです。タリバンはアフガニスタンを掌握後、以前の政権時代と比べると融和政策をとっていますが、超過激派であるISIS-Kはそれを快く思っておらず、国内でテロ行為を続けています。

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昨年9月にはカブールのロシア大使館に自爆攻撃を行い、大使館員が死亡。12月には中国人が多く泊まる中国系ホテルを襲撃、外国人2人が負傷、3人が死亡するなど数十人の死傷者を出します。今年1月には、カブールの外務省近くで自爆テロを行い、少なくとも 10 人が死亡するなど、特に外国人に向けた攻撃を活発化。タリバンが同国を掌握後、西側諸国が離れる中、タリバンと関係を深め、支援するロシア、中国がターゲットにされています。

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Source

Taliban forces kill ISIS members in Afghanistan’s Kabul: Official

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