ウクライナの銃器メーカFORT(フォート)は、キエフで開催された最新の武器とセキュリティの博覧会で、FORT-230と呼ばれる新しいサブマシンガンのプロトタイプを発表しました。
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見た目はMP7にそっくり
折畳み式のフォアグリップ、グリップに差し込むマガジン、伸縮式のストックなど見た目や設計はヘッケラー&コッホ社のPDW「MP7」にそっくりだ。だが、口径や内部機構などはMP7とは全く異なる。
FORT-230は9x19mm口径、ダイレクトブローバック、クローズドボルトのサブマシンガンなる。グリップ内に納めるマガジンはダブルカラム式で20発と30発の2つがある。発射速度は毎分800発、最大有効射程は200mになる。全長は400mmでMP7の415mmよりも短い。ストックは4段階で調整でき、ストックを伸ばした状態で600mmになる。レシーバーは金属製で重量はマガジン無しで2.6kgとMP7の1.6kgよりも重い。セレクターやリリースボタンは左右両方からアクセスできるアンビシステムを採用。アッパーレシーバーにはピカティニーレールを搭載。サイドカバーにはM-Lokらしき穴が見えるが、これはM-Lokではないらしい。
FORTとは
FORTはソ連崩壊後にウクライナが独立した1991年にウクライナ内務省、法執行機関、国境警備隊の銃器を開発、製造するために設立された銃器メーカーで、拳銃、アサルトライフル、マシンガン、スナイパーライフルと幅広い銃器を扱っている。ウクライナ軍、警察の標準拳銃であるFort-14は同社の製品であり、主力小銃のAK-74の改修も行っている。イスラエルのIWIのライセンス生産も行っており、ネゲブ軽機関銃やガリルACE、タボールアサルトライフルのライセンス製品であるFort-221などを製造している。
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