GIGNフランス国家憲兵隊治安介入部隊とは?装備は?

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フランス国家憲兵隊治安介入部隊こと「GIGN」は国家憲兵隊の特殊部隊になる。GIGNはフランス語のを”Groupe d’intervention de la gendarmerie nationale(国家憲兵隊治安介入部隊 )”からきている。GIGNはフランスの主要なテロ対策部隊であり、特別作戦のエリート部隊になる。警察の一組織になるが、軍としての構成要素を持つ特殊な位置づけにもなり、世界のどこでも作戦行動をよしとしている。

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創設の経緯

他のヨーロッパ各国の特殊部隊と同様に1972年のドイツミュンヘンオリンピック事件で起きた人質事件が大きなきっかけとなり、対テロ、人質救出に長けた特殊部隊の設立が検討される。翌1973年にパリ近郊のメイソンズ・アルフォートで地域圏介入コマンド部隊ECRIという名前で設立され、翌1974年3月に運用が開始された。10日後には最初の任務こなしている。この時、GIGNという部隊名は同時期に設立されたフランス南西部のモンドマルサンにある憲兵パラシュート部隊に付けられていた。ECRIとGIGNが1976年に統合して翌1977年にはれて今のGIGNという部隊名になる。当初は人質救出などデリケートな事件を扱うために少数精鋭の部隊編成だったが、フランス国内でのテロ事件の頻発も受け、今では総勢400人を超える大規模部隊になる。

編成

2007年9月、GIGNは新たな改革と大規模な組織再編を行った。国家憲兵隊空挺介入中隊(EPIGN)のメンバーと要人警護部(GSPR)が加わり部隊が拡張された。現在、2つの本部のもと6つの部隊で組織されている。

Intervention force(介入部隊)

オリジナルのGIGN部隊になり、攻撃ユニットとして100人の隊員が4つの小隊に分かれている。うち2つはFast response(即応部隊)として常に警戒態勢にある。小隊のうち2つは高高度ジャンプ(HALO)に特化し、2つは潜水に特化している。

Observation & search force(監視及び偵察部隊)

主にEPIGNのメンバーからなり、 司法警察と協力して情報収集及び、テロ対策の偵察活動を行う。

Security & protection force(セキュリティ部隊)

行政府や機密施設の警備を行う。

The Gendarmerie detachment of the GSPR Presidential Security Group(大統領警護部隊)

主にGSPRのメンバーからなり、フランス大統領を警護する。

Operational Support force(作戦支援部隊)

狙撃や車両支援など後方支援を行う。

Training force(訓練部隊)

新しい隊員の育成やスカウト、外部協力者の訓練、指導を行う。

GIGNを有名にした事件

ジブチ共和国バスジャック事件

1976年2月3日にアフリカのジブチ共和国で発生した「スクールバスジャック事件」。当時ジブチはフランス領(1977年に独立)になり、隣国ソマリアと領土問題で小競り合いが頻発していた。そんな中駐留していたフランス空軍将兵の子供31名を乗せ学校に向かっていたスクールバスが、ソマリア沿軍解放戦線(FLCS)の4名のテロリスト達に乗っ取られるという事件が発生した。テロリストは拘束されている同胞の即時解放を要求。それに応じない場合には人質の子供たちの喉を切り裂くと宣言した。事態を重く見たフランス政府は、事件の早期解決のために創設されたばかりのGIGNの9名を派遣した。チームを指揮するジェルヴァル大尉を始め、部隊でもトップクラスの実力を持つスナイパーたちが派遣される。遠距離からの一斉射撃によるテロリストの同時排除により、人質30名を解放(児童が一人死亡)する。

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エールフランス8969便ハイジャック事件

フランス特殊部隊GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~(字幕版)

GIGNが出動した作戦でも最も有名な事件。1994年12月24日エール・フランス8969便がアルジェリアで武装イスラム集団4名にハイジャックされ、乗員乗客232人が人質になる。銃器とダイナマイトを機内に設置してテロリストは立て籠もりイスラム救国戦線(FIS)の2人の指導者の釈放を要求した。この間に人質3名が射殺される(63名解放)。その後マルセイユに移動し、そこで待ち受けていたのがGIGNだった。狙撃手と3つの突入部隊に分かれて機体に突入。激しい銃撃戦の末、テロリストを全員射殺。乗員乗客16人、GIGN隊員9人が負傷するも死者は出ず、乗員乗客の全員を解放した。テロリストはマルセイユから離陸後、エッフェル塔に機体ごと突入する計画だった。この作戦の成功によりGIGNは高い評価を得ることになる。

フランス特殊部隊GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~(字幕版)

GIGNは創設から2015年のフランス同時多発テロ事件までに、1000以上のミッションを実行し、500人以上の人質を解放し、1000人以上の容疑者を逮捕し、12人の容疑者を殺害した。その間に2人の隊員と、2頭の警察犬を亡くしている。

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GIGNの装備

マニューリンMR73 リボルバー

高度に訓練された現代の特殊部隊では珍しくフランスのManurhin社が1973年に開発したダブルアクション回転式拳銃を装備している。これは1994年のハイジャック事件でも活躍した銃になり、GIGNのシンボル的銃といってもいい。隊員になると伝統的にこの.357マグナムの拳銃が渡させる。精度、剛性に優れるが作戦に使用されるのは稀になる。

グロック17/19/26

オーストリアのグロック社の自動拳銃。9㎜のグロック17に、17のコンパクト版のグロック19、そしてそれを更にコンパクトにした警護用の秘匿携行しやすいグロック26を装備している。

SIG SP 2022

SIG社の自動拳銃。SIG SAUER Proシリーズの1つになり、ポリマー素材を使用している。

MP5・MP7

ドイツのH&K社のサブマシンガン(SMG)。MP5はハイジャック事件でその有用性を発揮した。ピストル弾と威力は弱いので貫通力はないが連射が効く火力がある。飛行機、一般人多数いる場では非常に有効だった。MP7は4.6x30mm弾を使用しより、強力なモデルになる。

CZ BREN 2

チェコのCZ社開発した突撃銃。モジュラー設計により、カートリッジ変更で5.56弾、7.62㎜弾を両方を使用できる。GIGN向けにはバレルを9インチに短くするなど改修がされている。

Arctic Warfare Polic(AWP)

イギリスのアキュラシー・インターナショナル社が開発したボルトアクションライフル。AWPは法執行機関向けのモデルになり、ボディは黒で通常よりも短い24インチ(610 mm)バレルを備えている。

HK416・HK417

H&Kが開発したアサルトライフル。HK416は5.56㎜弾を使用し、HK417はより強力な7.62㎜弾を使用する。

G36C

H&K社のアサルトライフル。G36シリーズの中でも一番コンパクトなG36Cを採用している。

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