HK416F|FA-MASに代わるフランス軍の新小銃

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フランス軍の主力小銃は約40年に渡りFAMAS(ファマス)が担ってきた。FAMAS=フランスというほどイメージは強い。フランスに行けば、FAMASを持つ兵士を空港や街中で見かける。しかし、あと数年でFA-MASは見られなくなるかもしれない。フランス軍はFAMASに代わる新小銃として2016年にHK416Fの採用を決定、徐々に切り替えが始まっている。

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FAMASとは

FAMASはフランスのGIAT社(現:NEXTER)が開発したブルバップ式のアサルトライフル。1978年からフランス陸軍に導入され、約40年に渡ってフランス軍の主力小銃として活躍。発射機構を後方に置くブルバップ式により、カービン銃並みに全長は短く、特徴的な上部のキャリーハンドルのデザインからフランス軍内ではラッパを意味する”Le Clairon (ル・クレイロン)”と呼ばれている。FPSゲームでは初期装備として大抵用意されており、人気も知名度も高い銃だ。

しかし、FAMASは運用開始当初からマガジンの設計不良による誤作動、ブルパップという設計上から排莢が射手に近いなど兵士から不評を買う。その後、改良されたFAMAS G2が1994年に開発されるが、フランス陸軍は最初のFAMAS F1を使い続ける。FAMAS F1にはNATO標準のSTANAGマガジンが使用できない。その後もレールシステムが無いなど、現代のアサルトライフルに必須の拡張性が不足するなど旧式化。2002年には生産工場が閉鎖し、生産と供給は完全にストップする。

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HK416FはほぼHK416A5

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そんな旧式化したFA-MASに代わって、半世紀ぶりに更新される主力小銃に決まったのがドイツのヘッケラー&コッホ(H&K)社が開発製造するHK416Fアサルトライフル。名前から分かるように同社のHK416アサルトライフルのフランス版だ。M4カービンから派生、改良されたライフルで世界的に評価が高い。

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HK416がM4より優れている点

HK416FHK416A5の設計をベースにしており、ほぼ、HK416A5といってもよい。口径は5.56mmでもちろん、5.56x45mm NATO弾仕様だ。耐久性の高いショートストロークピストン式を採用し、左右どちらからでもマガジンリリース、セレクターにアクセスできるアンビシステムに、レシーバーとハンドガードにはピカティニーレールが装備され拡張性も高い。アクセサリーとしてハンドガード下部にグレネードランチャーも装備できHK269F 40mm x 46グレネードランチャーも合わせて採用している。

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HK416A5と違いがあるとすればHK416Fには上部レールに折り畳み式のサイト、マガジンキャッチの設計が若干ことなるぐらいだ。

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HK416FSとHK416FC

HK416Fには”HK416FS”と”HK416FC”と二つのモデルがある。

HK416FSがいわゆる標準モデルとされ、831mmから931mmの間で調整可能なストックが付いている。HK416FCはコンパクト版で全長が短く741mmから842mmの間でストックの調整が可能だ。FSの重量は3,755kg、FCは3,450kgと軽い。そのため、FCは特殊部隊や空挺部隊用のライフルと思われる。

どちらも6つの溝と右周りのライフリングを備えたコールドハンマーバレルを採用。30ラウンドのマガジンを使用する。

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なぜ、国産ではない

気になるのが、国産の銃を選ばなかった点だ。フランスは世界トップ10に入る軍事大国であり、国内にはネクスターやエアバスなど巨大な軍需企業を抱えている。新小銃の選定にはH&K社のHK416以外にもイタリアはベレッタ社のARX160、ドイツ・スイスのSIG SAUER社のMCX、クロアチアのHS Produkt社のVHS-2が参加していたが選定にフランス企業は参加していなかった。参加しなかった理由はフランスには高品質のライフルを開発製造できる企業がもうなかったのだ。FA-MASを製造していたネクスターは小火器は専門ではなく、同国の主力戦車であるルクレール戦車の製造など重火器が専門で、FA-MASを生産を終えた時点で銃火器の開発生産能力を失っている。
フランスとドイツは過去二度の大戦で戦火を交えているが、戦後の関係は良好であり、最近では次期主力戦車の開発を共同で行うなど、NATO軍を先導する意味でも軍事面での協力関係を強化している。

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フランス軍は2020年までに約5万挺のHK416Fを受け取っており、フランス軍の陸海空軍に配備、更に2028年までに11.7万挺を調達する予定で、同年までにFA-MASから完全に切りかえることを予定している。

フランス軍は追加で1,2万挺のHK416FSアサルトライフルを注文

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