映画で見る兵士って空撃ちするとこあまり見ないですよね?残弾が尽きる前に新しいマガジンにチェンジして、弾を切らせません。でも、あれってどうやって残弾判断しているんでしょうか?FPSゲームみたいに視界の端に残弾が表示される訳ではありませんし、残弾が少なくなると何かアラートが発せられるというわけでもありません。では、何をきっかけにしているんでしょうか?
発射弾数をカウントしている
単純な方法として、発射弾数をカウントしています。一般的なアサルトライフルのマガジンの装弾数は30発です。そこまで数は多くありません。フルオートでカウントすることは難しいですが、フルオートショットを行うのは稀で、大抵はセミショットです。自分が何発撃ったかをカウントしてマガジンチェンジします。
タクティカルリロードしてる
しかし、緊迫し、変化の激しい戦場で冷静に射撃をカウントをするのは実際は難しいです。ある程度、撃ったらマガジンに弾が残っていてもリロードします。これをタクティカルリロードといいます。ここぞという時に弾が切れるとピンチなので、10発ぐらい残っていても新しいマガジンにチェンジし、常にフル装填され状態で銃を保ちます。この時、使用したマガジンは捨てません。手が空いた時にマガジン間で弾を移動したり、戦闘が続けば換えたマガジンを再度使用します。
マガジンの重さで判断
マガジンを外して残弾を確認するシーンをみるかと思いますが、弾は上部の数発しか見えないので、見ただけでは何発残っているのかは分かりません。ある程度経験を積んだ兵士になると、マガジンを持って、その重さで何発入っているかが分かるそうです。ちなみにベテランの寿司職人はシャリの量を手で判断し、その重量は全く狂いが無いそうで、それと同じような感じですかね。ちなみに5.56x45mmNATO弾で1発の重量が12.3gになります。10発であれば123g、20発であれば246gです。この違いを手で持って判断できますか?
半透明の窓が付いている
最近のマガジンはポリマー性でマガジン自体が半透明だったり、窓がついており、中の弾丸が透けて見えます。これにより、目で残弾を確認することができます。しかし、このマガジンには2つ課題があります。一つは通常のマガジンと比べてコストが高くなってしまいます。マガジンは基本、再利用しますが、破損した場合は修理せずには破棄します。修理よりも新しく購入した方が安いからです。マガジンは基本、雑に扱われる消耗品なので安価でなければなりません。そして、2つ目は耐久性です。耐久性が下がり、壊れやすくなります。そのため、過酷な戦場ではまだあまり用いられず、法執行機関などの都市型の部隊の配備に留まっています。これらの理由で配備は十分に進んでいません。
ちなみに筆者はサバゲーの時はノーマルマガジンを使っていますが、何となく肌感で判断してタクティカルリロードをしています。