インドは国産初の空母INS Vikrantの艦載機にフランスのラファールMを選択

インドは国産初の空母INS Vikrantの艦載機にフランスのラファールMを選択
Marine nationale

インド海軍は数か月に及ぶ評価の末、昨年就役した国産初の空母INS Vikrant(ヴィクラント)の艦載機にフランスのダッソー社製のラファールMを選択したようです。

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インド海軍が国産初の空母INS Vikrantを受領するも艦上戦闘機は未定です

フランスやインドメディアの報道によれば、政府筋の情報として、フランスとインドの戦略的パートナーシップの確立から25周年を迎える3月にフランスのマクロン大統領がインド訪問を予定しており、この記念すべき日にフランス・ダッソー社製のラファールM艦載機27機を購入する契約を締結する予定だとされています。

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当初、ヴィクラントの艦載機はINS Vikramaditya(ヴィクラマーディティヤ)空母でも運用中のロシア製のMIG-29K艦上戦闘機24機の搭載を予定していましたが、2009年から2017年にかけて納入された45機が導入直後に墜落事故、着陸の度に損傷とインド海軍の要件満たしておらず、海軍はMIG-29Kを置き換えるための新しい57機の多用途艦上戦闘機 (MRCBF)の調達の検討を行っていました。そして、最終候補に挙がっていたのが、アメリカ海軍が艦載機として運用しているボーイング社製のF/A-18Eスーパーホーネットとフランスのラファール戦闘機の海軍艦載機仕様で空母シャルル・ド・ゴールで運用されているラファールMです。

インド空軍が既にラファールを採用、二個飛行隊を運用していることもあり、整備やパーツの共有化などメリットが多いラファールMが選択されるだろういうのが大方の見立てでした。そもそも、インドはその前からも同じダッソー社製のミラージュを運用するなど戦闘機に関してはフランスのお得意様です。インドメディアは一か月前にラファールMの方が海軍の要件を満たしており、F/A-18Eを打ち負かしたとも報じていました。しかし、実用性の点では翼を畳めて場所を取らず、戦闘要件も満たし、能力的にもF/A-18Eの方が上と言う声もあります。

インド軍は昔からロシア製、フランス製、アメリカ製と様々な国の兵器を運用しており、特定の国に依存しないのが特徴で、空軍の戦闘機もロシア製とフランス製の2つの系統を主に運用しています。今後、ロシアから戦闘機の調達が難しくなるのが予測される現状を考慮すると新たに調達先を増やす可能性はあります。ラファールMの27機は調達を予定している57機のまだ半数であり、残りの30機にF/A-18Eスーパーホーネットを購入するというのは考えられない話ではありません。

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Source

French Rafale M edges out American F/A-18 in Indian Navy fighter contest

After IAF, now Indian Navy to get Rafale fighter jets

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