インド海軍の司令官カランビル・シン提督は先週木曜日の記者会見で、ドローン攻撃からの防衛策として、イスラエルのSmartShooter社製の「SMASH 2000」ライフルスコープをインド海軍が調達していると述べた。今回の調達は中国海軍の脅威に対してインド海軍が取った対応の一つである。数量、コスト、納期に関する詳細は明らかにされていない。
命中が保証されないと撃てないSmartShooter「SMASH」
SMASH 2000は電子光学式の高性能スマートライフル照準器で、射撃制御用コンピューターを内蔵し、射手の照準を補正する。通常、射手は自身で照準を定め、引き金を引き、対象を仕留めるが、動く対処に対して人間の手と目の動きを一致させるのは難しく、そう簡単には当てられない。
SMASH 2000には移動する空中、地上ターゲットに対して正確なハードキル機能を提供する高度なCounter-UASモードが含まれている。これは照準器が射撃制御を行い、確実に当たる時のみ射撃を許可するもので、射手は引き金を引いたままの状態で照準を定め、SMASH 2000が当たると判断した照準のときのみ弾丸が発射される。SMASH 2000はAK-47 / 103ライフルに搭載される予定だ。
中国の無人航空機・ドローンの開発、発展はすさまじく、この分野で世界をリードする国のひとつだ。特に脅威となるのが「カミカゼドローン」と呼ばれる自爆ドローンだ。航空機タイプだけではなく、船舶タイプも擁している。これら動く標的を確実に迎撃するのは射撃の名手でも難しい。SMASH 2000を導入することで迅速かつ効率的にターゲットを無力化させる。
Photo by CCTV無人航空機やドローンに無人車両、無人船、これらの分野で中国は世界の最先端をいっています。それは軍事分野においても同様で、軍用ドローンから無人戦闘車両、無人弾薬運搬車、無人イージス艦、更に前線に暖かいご飯を[…]
SMASHは米軍や英軍、NATO、ブラジル軍など各国が対ドローン対策と兵士の射撃能力の標準化を目時として検討、導入を進めている。
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