カラシニコフの新しいサブマシンガンPPK-20

カラシニコフの新しいサブマシンガンPPK-20のテストが完了

PPK-20」はロシアの銃器メーカーのカラシニコフ社が開発した新しい9mmサブマシンガン。ロシア警察や内務省の治安部隊、戦闘機パイロットに配備を予定しており、今後、ロシアの主力となるサブマシンガンだ。

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PP-19 Bizonの後継

正式名「9mmカラシニコフPPK-20サブマシンガン(SMG)」と呼ばれるこの新しい銃は1993年にビクトル・カラシニコフ氏によって開発されたPP-19 Bizonの系譜を継ぐSMGになる。64発装填の円形のマガジンを備えた独創的な設計だったが、バランスが悪い、使いづらいと酷評され、2004年にはBizonのマガジンを一般的なバナナ型マガジン仕様に改修したPP-19-01 Vityaz(写真下)が開発される。その後、人間工学を取り入れたマイナーバージョンアップのVityaz-SNが登場する。しかし、Bizconをベースにしていることもあり、 Vityazも旧式化、そこでVityazを近代化する「ヴィティアズ-MO」 と呼ばれる研究開発プログラムが開始されPPK-20の開発が行われた。

スペック

人間工学を基に開発されたPPK-20はAK-12スタイルのピストルグリップ、折りたたみ伸縮式のポリマーストックは左側に折り畳まれ、少なくとも6つの調整位置を持っている。全長は700mmでストックを折り畳むと400mmになる。重量は3㎏。サプレッサーが標準装備されており、素早く装着できる新しいマズルデバイスも装備されている。アッパーレシーバーにピカティニーレール、そして、ハンドガードには2020年のテスト時には採用されていなかったM-Lokを採用、照準器、レーザーサイトなど様々アクセサリーが追加でき拡張性が大幅に向上された。新しい低反動の発射装置を採用し、連射時も安定した射撃を提供する。9x19mm仕様で、一般的なパラベラム弾の他に同口径の貫通弾7N21なども使用できる。マガジンは30ラウンド。サプレッサーも追加でき、特殊部隊の要件もクリアしている。

マガジン、サプレッサーなど各種装備品を運ぶためのデジタル迷彩色の素材で作られたバッグが構成に含まれる。

PPK-20は2020年7月に国家試験を完了。国家試験の結果、 PPK-20は信頼性が向上し、大量生産に適しているとして承認され、今後の量産化が導入が予定されていたが、現在、これらは保留中とされている。しかし、8月22日から開催される国際軍事技術フォーラム「Army2021」で初めて公に初登場するということで、海外顧客の反応によっては一気に量産化、配備が進むのでは推測される。 PPK-20はロシア空軍パイロットのサバイバルキットの小型武器として、すべてのパイロットへの配備が計画されているほか、特殊部隊、戦闘車両乗員の携行武器としても採用が期待されている。

カラシニコフの新しいサブマシンガンPPK-20のテストが完了
PPK-20

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カラシニコフが新しいサブマシンガンPPK-20のテストが完了したこと発表
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