完全作戦能力を満たしていないマートレットミサイルがウクライナで使用され、ロシア軍機を撃墜

完全作戦能力を満たしていないマートレットミサイルがウクライナで使用され、ロシア軍機を撃墜
British Army

ウクライナ軍はイギリスから提供された軽量マルチロールミサイル(LMM)こと「マートレットミサイル」を使用してロシア軍機を撃墜しました。しかし、このマートレットミサイルは2024年に完全作戦能力を達成する予定の未完全な兵器です。

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マートレットミサイルとは

ウクライナの軍事メディアMilitarnyiやSNSで拡散された映像などによれば、ウクライナ軍はイギリスから提供されたマートレットミサイルを使用して、ロシア軍の無人航空機を撃墜しました。イギリスの軍需企業タレス社が開発し、タレスマートレットとも呼ばれるこのミサイルは軽量マルチロールミサイル(LMM:Lightweight Multirole Missile)と呼ばれており、マルチロールという名の通り、空対地、地対空、地対地で使用でき、ヘリコプター、船舶、地上車両に搭載、携行式対空ミサイル(MANPADS)として使用できる多用途ミサイルです。全長1.3 m、直径は76mm、重量は13kgになり、弾頭重量は3kg、射程は8km、ミサイルの速度はマッハ1.5になります。対空能力に関してはヘリコプターや無人機といった低高度・低速機を対象にしています。誘導方式はレーザー誘導、赤外線誘導です。

完全作戦能力に達していない

イギリスから提供されているMANPADSの一つにスターストリークがあり、この提供についてはイギリス国防省からの発表がありましたが、マートレットの提供情報は公にありませんでした。もちろんマートレットの提供もイギリス政府の承認の元と思われますが、おそらく、マートレットの提供は非公式のものだと思われます。なぜなら、イギリス軍内でもマートレットは完全作戦能力に達していない未完全の兵器だからです。陸海空全てのプラットフォームに搭載可能な兵器として2008年に開発が始まったマートレットは2013年に英国防省から1000基の注文を受けます。しかし、初期作戦能力は遅れに遅れ、それから8年後の2021年に。2021年5月にようやく海軍の空母打撃群の一部に配備が始まりましたが、完全作戦能力にはまだ達しておらず、達成は2024年を予定しています。つまり、まだ未完全で英陸軍にも配備されていない兵器がウクライナ軍に提供され、実戦で使用された形になります。

まだ、未完全なマートレットですが、強度の高いウクライナの戦場において見事にロシア軍の偵察ドローンOrlan-10を撃墜し、その能力を示した形になります。これらの成果が完全作戦能力の達成に影響を与えるかは分かりません。

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Source

https://mil.in.ua/en/news/lmm-martlet-armed-forces-paratroopers-might-have-the-latest-manpads-in-their-service/

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