12日にテキサス州ダラス・エグゼクティブ空港で開催された航空ショーでB-17 フライング フォートレス爆撃機とP-63キングコブラ戦闘機が午後1時20分に空中衝突して墜落したと連邦航空局 (FAA)が発表した。激突瞬間は様々な角度から映像としてとらえられており、SNSに衝撃映像が多数投稿されている。
A private historical Boeing B-17 and an alleged P-51 Mustang crashed after a mid-air collision during an air display at Dallas Executive Airport (KRBD), Texas. More to come.. pic.twitter.com/DMQbxkUBdL
— JACDEC (@JacdecNew) November 12, 2022
映像ではP-63がB-17の機尾に一直線に突っ込んでいくのが分かる。B-17は真っ二つに折れ、制御を失い墜落、爆発炎上した。P-63はバンクしており、B-17はパイロットの死角にあったのではと推測されている。
#BREAKING: New angle of the mid-air collision obtained by @WFAA shows B-17 and other aircraft flying formations at #WingsOverDallas at 1:21p today, when it was hit by a P-63 and fell to the ground over the airfield at Dallas Executive Airport (RBD). pic.twitter.com/6NAS93b3re
— Jason Whitely (@JasonWhitely) November 12, 2022
地上での被害は不明だが、別角度の映像では空港滑走路内に墜落したように見える。しかし、破片は基地外にも飛散したようだ。
NOW – B-17 bomber and a smaller plane collide at Dallas airshow.pic.twitter.com/BmJgnxBnrb
— Disclose.tv (@disclosetv) November 12, 2022
B-17には5人、P-63には 1 人の計6人の乗組員が搭乗していたとされる。航空ショー13日日曜まで開催予定だったが中止に、国家運輸安全委員会は調査するチームを立ち上げると発表、チームは日曜に現場に到着する。
B-17フライング フォートレス
アメリカのボーイング社が開発したB-17は第二次大戦時に活躍した戦略爆撃機で1938年から運用が始まった。計12,700機が製造され、第二次大戦では米軍の主力爆撃機として欧州戦線、太平洋戦線双方に投入されている。1968年にブラジル空軍所属の機体を最後に全機退役。アメリカには飛行可能なB-17が9機あったとされる。
P-63キングコブラ
アメリカのベル社が開発した単発単座のレシプロ戦闘機。1943年に運用が始まり、延べ3,000機が製造されたもののレンドリース機として3分の2がソ連に提供され、ソビエト軍によって運用、米軍では実戦投入はされていない。戦後はフランス空軍に導入され、第一次インドシナ戦争で使用された。最後の飛行は1951年になる。アメリカには少なくとも4機の飛行可能なP-63があったとされる。