韓国のSamsung Electronics(サムスンエレクトロニクス)の米国法人は5月20日、米国政府と国防総省のニーズに合わせて開発した軍事仕様のスマートフォン「Galaxy S20 Tactical Edition(TE)」を発表した。
普通のスマホとは違う軍用モデル
「Galaxy S20」は日本でも今年3月から発売している最新モデルのスマートフォンになり、Tactical Editionは同機ベースに軍用にカスタマイズされたモデルになる。一般機をベースにしているものの、TEはガチの軍用機能を備えている。
ナイトビジョンモード
オペレーターはナイトビジョンを装着しているときにディスプレイのオンとオフを切り替え、装着時でもディスプレイを確認することができる。
ステルスモード
LTEを無効にし、通常の通信網を使わないオフグリッド通信を実現し、専用の戦術無線やミッションシステムへの接続を提供し、プライベートな通信を行う。
レーザーレンジファインダー
レーザー距離計。計測ボタンを軽く押すだけで瞬時に対象までの距離を測れる。
軍用グローブでも操作可能
グローブ着用した状態でも静電気で操作できるグローブあるが、あえて、確実な操作できるように感圧式のオートタッチを採用している。
特殊部隊が使用することを前提として機密通信による通話、ビデオ、およびデータ通信、のNSA標準の二層の暗号化など高度なセキュリティ対策を施している大切なデータもしっかり守る。他にも戦術アプリに即座に起動できるボタン機能やドローンの操作機能などがある。バッテリーやCPU、ストレージなどは通常のS20と同じになるが米軍調達規格のMIL-STD-810に準拠しているので耐久性は問題なさそうだ。専用のケースもあるので、強度は問題ないだろう。もちろん防水だ。
第3四半期(7~9月)に発売、提供開始する予定になる。実際に特殊部隊、軍に採用されるかはこれからのようだ。一般向けとしては過剰スペックなので、発売はないと思われる。
https://news.samsung.com/us/galaxy-s20-tactical-edition-next-generation-tactical-mobility-enterprise/
https://www.samsung.com/us/business/solutions/industries/government/tactical-edition/