銃を搭載したミサイル「ガンスリンガー」を米軍が検討中

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銃を搭載したミサイル「ガンスリンガー」を米軍が検討中

アメリカ国防総省のDARPA(国防高等研究計画局)はミサイルに銃を搭載した新しいミサイル「ガンスリンガー」を開発したいと考え、2021年の研究予算として1327万ドル(約14億5000万円)を要求している。

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交戦能力のあるミサイル

ミサイルに地対空、空対空などさまざま種類があるが、どのミサイルもそのものが弾頭となって標的に向かって発射され、そのまま衝突、爆発する。ミサイルはいわば大きな弾丸であって、ミサイル自体に交戦・迎撃能力はないし付けないのが基本的な設計思想だ。そして、一つのミサイルが攻撃できる標的は一対であり、発射されたら最後、標的を捕らえるか自爆するかの使い捨てになる。しかし、米軍はそんなミサイルに交戦能力のある銃を搭載しようと考えている。DARPAはガンスリンガーについて以下のように説明している。

マルチミッションが可能な空中発射戦術ミサイル。このシステムは、拡張可能な効果および複数の標的の係合が可能なガンシステムと結合されたミサイルシステムの高い機動性を利用する。対象となるミッション・セットには、反乱鎮圧作戦(COIN)、航空支援(CAS)、空対空作戦が含まれる。」

つまり、ガススリンガーは本来1対1であったミサイルの標的が空中、陸上関わらず複数の標的を捉え攻撃することが可能になる。対空であれば1機は銃で撃墜し、1機はミサイルとして撃墜する。対地であれば、目標までの道中にある地上部隊や施設を無力化することも可能かもしれない。

ガススリンガーの効果

F-35のミサイル発射

現代の戦争では戦闘機同士のドッグファイトは無くなり、戦闘機の主な用途は地上への爆撃になる。日本も導入したマルチロール戦闘機のF-35Bは近接戦闘用のガトリングガンを標準装備しておらず、アウトレンジからのミサイル攻撃が主になる。ミサイルはピンポイント爆撃が可能だが爆発範囲が広いという難点があり、市街地の場合、一般人や民間施設を巻き込んでしまう。近接でのピンポイントの航空支援攻撃も可能だがスティンガーなど一人でも持ち運びできる対空兵器を無力化するのは難しく、撃墜される危険性がある。そしてF-35は1機当たり100億円と非常に高価だ。それが未だに40年前に開発されたA-10攻撃機が使用される理由の一つでもある。しかし、ガススリンガーが実現されれば、銃によるピンポイントの近接航空攻撃が可能になる。また、敵武装勢力はガススリンガーを撃墜しようとすれば、その位置がばれることになる。そうやって、戦闘機を危険に晒すことなくより小さい標的に対して攻撃が可能になる。

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https://www.popularmechanics.com/military/weapons/a30987492/darpa-missile-gunslinger/

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