今さら聞けない!ピカティニー・レールとは

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ライフルの上部に付いているギザギザの溝が入ったあれ、お名前をご存じですか?もともと銃に詳しかったりしないと分からないと思いますが、あれは「ピカティニーレール(Picatinny rail)」と呼ばれるスコープなど取り付けるためのレールシステムの名前です。今回は「ピカティニーレール」について説明します。

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世界の小銃はピカティニーレールが標準装備

今さら聞けない!ピカティニー・レールとは
レールの番号はどこに取り付けたか外した時にわかるように

89式5.56㎜自動小銃に代わる自衛隊の新小銃「20式5.56㎜自動小銃」が発表された。20式のアッパーレシーバーとロウアーレシーバーにはピカティニーレールが搭載されており、ようやく自衛隊にも世界標準のレールシステムが備わった小銃が配備されることになった。

ピカティニーレールはアメリカ軍の研究施設ピカティニー・アーセナルが開発した銃火器へのアクセサリーの取り付けシステムになり、米軍では「MIL-STD 1913レール」、NATOでは「STANAG 2324」という規格になる。

1980~1990年代、暗視装置やレーザーサイト、ライトなど個人用に小銃に取り付けが可能なアクセサリーが開発され、夜間作戦が可能になる。しかし、これらを銃に取り付ける方法は銃やメーカーによってことなり、独自の取り付けプラットフォームが必要で、それを面倒に考えた米軍は標準のアクセサリープラットフォームの開発に着手する。1992年に設計が始まり、1995年に米軍の標準システムと採用される。ピカティニーレールは構造が簡単で、製造コストも安価、誰でも取り付け可能なシンプルなアクセサリープラットフォームであり、銃に革命をもたらした。世界中に広がり、今では世界中のSMG、アサルトライフル、スナイパーライフルといったロングライフルの標準装備になっている。

今さら聞けない!ピカティニー・レールとは
東京マルイ No.91 FNX-45タクティカル 18歳以上ガスブローバック

ハンドガンでもタクティカルモデルにはマイクロスコープやライト取り付け用に装備されている。

仕様

ピカティーレールのレール幅は21.2mm、ロックスロットはT字と先端は六角の形になっている。スロットの縦幅は5.25 mm、スロットとの間隔は10.01mm、溝の深さは3.00 mmになる。銃に備え付けられているピカティーレール及び取り付け用に市販されているスコープやグリップは全て上記の規格で製造されており、レールが付いているエアガンであれば問題なく取り付けは可能になる。取り付けたアクセサリーは多少の衝撃ではビクともしない。ただ、エアガン用のレプリカだと粗悪品もあり、レールにガッチリハマらず、遊びがあるものがある。その場合、ガタガタ揺れたり、外れたりするので気をつけて欲しい。

KEYMODとM-LOK

最近ではピカティーレールより軽量化されたKEMODとM-LOKをサイドレールに採用することが増えている。

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