PMCワグネルの囚人兵募集の影でロシアの囚人23000人減少、ほとんどが徴集されたか

PMCワグネルの囚人兵募集の影でロシアの囚人2,3000人減少、ほとんどが徴集されたか
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ロシアの刑務所に服役する囚人数はここ2カ月で23,000人も減少しています。この2か月の間、ロシアの民間軍事会社(PMC)Wgner(ワグネル)が囚人兵を徴集しており、それが関係しているかもしれません。

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この数値はロシアのオンラインメディア「Mediazona」が、ロシア連邦刑執行局の統計を参考に報じました。8月の初めには349,000人の囚人が刑務所に収容されていました。それが9月までに1,000人が減少します。8月にはワグネルが1,000人の軍事経験囚人者を徴集したとの報道があり、それに合致します。9月になるとワグネルが刑務所で囚人兵を募集する動画が拡散されるなど、大規模な囚人兵募集を行っていることが明らかになります。すると10月の初めには338,000人に減少、11 月の初めには325,000人に減少します。僅か2か月で23,000人以上の囚人が刑務所から姿を消したことになります。過去には2015年に戦勝70周年記念の恩赦で15,000人、2020年には新型コロナの影響で17,000人が保釈されていますが、今回の大幅な減少は特に理由が報告されておらず、Mediazonaは2010年以降、これほど急激に囚人が減ったケースは無いと言っています。

減少の時期がワグネルの徴集時期と重なるため、減った囚人はワグネルに徴集された者と推測されます。もちろん、単純に服役を終えて出所した者もいるでしょうが、その数は少ないかもしれません。なぜなら、ワグネルの人員は今年4月時点では8000人とされていましたが、10月には2万人を超え、11月には3万人を超えたとされ、これは囚人の減少数と合致します。

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ワグネルは囚人に対し、6カ月間ウクライナで戦うことを引き換えに恩赦と金銭的報酬(47万円)を約束しています。本来、囚人への恩赦には大統領令が必要ですが、プーチン大統領がそのような恩赦を与えたという報道はありません。つまり、いち民間軍事会社に恩赦権限があるということです。もちろん、陰でプーチンが容認、権限を与えているのは明らかです。徴集に応じるにあたって、過去の犯罪歴の制限は無いようで、連続殺人犯、精神異常者なども含まれているようです。ちなみにロシアは死刑制度を停止しています。

囚人兵の命は軽視されており、弾除け、敵の攻撃位置を探るための先兵として使われ、多くが戦死しています。最初に戦場に送られた3000人は全滅したとも言われており、その後の部隊の生存率も10%以下です。実際に恩赦と報酬を受け取れる囚人兵は多くはないとされます。ロシア政府としても囚人兵の口減らしができて好都合なのかもしれません。しかし、中には活躍する囚人兵もいるようで、勲章を授与された者も、彼は強姦など性犯罪の常習犯で服役していました。

彼らは投降、脱走すれば処刑と宣告されており、先日にはウクライナ軍に投降、捕虜交換でロシアに戻ってきた殺人で服役していた囚人兵がハンマーで頭を勝ち割られ処刑されました。実際、囚人兵の中には投降、脱走する者も多いとされており、ワグネルは見せしめとして処刑の動画を公開しています。

兵士不足が深刻なロシア軍とワグネルは5万人規模の囚人兵を徴集することを予定しているとされ、囚人の数は今後も減少していくことになるでしょう。

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Source

https://zona.media/article/2022/11/18/navoynu

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