ベネズエラのマドゥロ政権転覆を狙い、米国人とベネズエラ軍の脱走兵で組織された米国PMCの傭兵部隊がベネズエラ軍に撃退されたニュースを先日お伝えしたが、この際、PMCの傭兵の一団が持ち込もうとした武器や装備が公開された。そこにはなんと、日本の伝統的なお面が!?
[adcode]ベネズエラ軍 vtv.gob.veAP通信によると5月3日に独裁政治を敷くニコラス・マドゥロ大統領の転覆を狙い海岸から上陸侵入を試みようとした隣国コロンビアからの傭兵の一団40人の内8人を殺害、34人を拘束[…]
AR-15にBeta C-MAG
ベネズエラの情報を発信するCNWのTwitterにPMCが持ち込んだ武器・装備の画像が投稿されている。
Weapons found this morning in relation to the ‘mercenary invasion’ according to Nestor Reverol. Include 2 technicals with machine guns mounted and thousands of rounds of ammunition, multiple AR rifles. Unconfirmed reports say 8 were killed and 2 captured #Venezuela pic.twitter.com/iPJ5D4LNzi
— CNW (@ConflictsW) May 3, 2020
ベネズエラ当局は使用されたボートとその後の捜査で判明したPMCの隠れ家にあった武器、装備、車両を押収している。PMCはアメリカに支援されており、欧米系の武器で占められていたようだ。ボートから押収された装備には特殊部隊愛用のFASTヘルメットがあり、そこにはご丁寧にもアメリカ国旗のパッチが。所属がもろばれだがよかったのだろうか?ライフルはAR-15/M16系になり、CQBタイプも見受けられる。隠れ家には黒塗りされたトヨタとフォードのピックアップトラックが発見された。トヨタ車の2台の荷台にはM240GとFN MAGの機関銃が備え付けられ、大量の弾薬ベルトが散乱していた。
Huge seizure of equipment with these 2 guys pic.twitter.com/Nn4TULAgVQ
— CNW (@ConflictsW) May 4, 2020
上の写真は隠れ家の武器庫から押収された装備になる。注目すべきは大量のbeta C-MAG(写真下)といわれる大容量のドラムマガジンだ。通常のSTANGマガジンが30発のところを100発装弾できる。並ぶ大量のプレートキャリアにはベネズエラ国旗のパッチが貼ってある。ベネズエラ軍に偽装しようとしたのかどうかは不明だ。他にも暗号化されていない無線、タブレット型コンピューター、ヘルメット、14丁のグロックが押収されている。
ICS C-MAG 電動ドラムマガジン w/M4用アダプター
般若の面!?
そして、我々日本人にとって、一番注目すべきが大量の「般若の面」だ。口から下だけのハーフマスクになるが、なぜ、このマスクがあったのか。般若の面には「嫉妬や恨みの篭る女の顔」と「憤怒の形相」が表現されている。マドゥロに対する恨みや怒り表現していたのだろうか。