戦闘機のプロペラにはなぜ、機銃の弾が当たらないのか?

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戦闘機のプロペラにはなぜ、機銃の弾が当たらないのか?

戦闘機同士のドッグファイトは手に汗握ります。特に熱いのが第一次・第二次大戦頃のプロペラ機同士の戦い。この頃の戦闘機にはミサイルなど誘導弾はなく、機銃によって戦うので、相手の背後を取ったり、避ける攻防にハラハラします。しかし、この時、皆さん不思議に思う事がありません?機銃は機首のプロペラの後ろに付いている事が多いのですが、なぜ、機銃掃射時にプロペラに銃弾が当たらないのか?

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飛行機が最初に戦場に登場した時の武器は石やブロックだった

戦闘機のプロペラにはなぜ、機銃の弾が当たらないのか?
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飛行機が最初に戦場で用いられたのは1914年の第一世界大戦からになります。最初は偵察目的のみで武器は搭載していませんでしたが、各国が飛行機を使うようになり、次第に空でも小競り合いが始まります。最初は工具や石やブロックを投げ合い、次に拳銃で応戦し合うようになります。しかし、操縦桿から目を離す、この方法では操縦に集中できません。そこでドイツが1915年にプロペラ後ろに固定銃を備え付けた戦闘機フォッカー アインデッカーを開発します。機首部分に機銃を備え付けることにより、標的に機首を合わせれば照準を定めることができるので、パイロットにとっては操縦と照準がイコールになります 。

プロペラの動きに合わせて機銃が発射

しかし、プロペラ後方に付けるとプロペラの羽に銃弾が当たる懸念が出てきます。そこで開発されたのがプロペラ同調装置です。この同調装置により機銃はプロペラの羽を撃ち抜かずに済むことができます。

機銃のトリガーを引くと機銃がプロペラ内のディスク(円盤)と連結します。このディスクが特定の位置まで回転すると機銃が発射される仕組みになっており、これがプロペラの動きに同調しており、プロペラの羽が機銃の前に来た時には銃弾を発射しないようなタイミングで設計されていました。機銃のトリガーはあくまでこのディスクと機銃をつなぐ役目になり、このディスクが弾丸を発射する役目を担っており、トリガーを離せば、ディスクとの連結が外れて機銃も止まるという仕組みです。 また、ドッグファイトの映像を見るとフルオートで撃っているように見えますが厳密にはディスクが回転するごとに発射トリガー引くセミオートになります。

当たることもある

とは言え、機械であり、100%プロペラに当たらないかというとそういう訳ではありませんでした。発射機構が不調の時もあれば、不良品の弾丸もあったり、銃身が熱帯びたり、機械の不調で勝手に発射されるなどしてプロペラに当たることはありました。そこでプロペラの羽に金属メッキ加工を施し弾丸が当たっても跳ね返すような対策をしていました。

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