ロシア海軍黒海艦隊司令官であるヴィクトル・ソコロフ提督は、2023年内に黒海艦隊にカラクルト級コルベット艦の小型ミサイル艇3隻を補充すると述べました。同艦にはそれぞれ8基のカリブル巡航ミサイルを搭載できます。
ロシア連邦国防省メディアのクラスナヤ・ズヴェズダのインタビューに対し、ヴィクトル・ソコロフ提督は「2023年に艦隊は、高精度ミサイル兵器で武装したカラクルト級の最新のミサイル艇3隻と、新しい巡視船を受け取る予定である」と述べました。黒海艦隊は昨年4月にミサイル巡洋艦の旗艦モスクワが沈没、10月にはフリゲート艦のアドミラル・マカロフ、掃海艇のイヴァン・ゴルベッツがウクライナの無人艇による攻撃を受け、損傷するなど、戦力を消耗していました。しかし、艦艇を補充しようにも、黒海に繋がるボスポラス海峡はトルコが軍艦の通過を禁止しており、黒海外から艦艇を輸送することができません。そのため、この3隻は黒海に隣接するロシアの造船所で建造されたものと推測されます。クリミア半島のモリエ造船所でも同艦は建造されていましたが、攻撃される懸念があるとして同造船所での建造は中断されています。
カラクルト級コルベット艦
ロシア名”プロジェクト22800カラクルト”と呼ばれるこの船は2018年からロシア海軍に就役する小型のミサイル艇で主に沿岸域での運用を目的に設計されました。排水量約800トン、全長67m、幅11m、喫水4m、航続距離最大4000km、連続航行日数は15日です。近年開発された艦ということもあり、レーダーに探知されにくいステルス設計になっており、マストには2つのフェーズドアレイレーダーを搭載。武装には小型ながら、大型艦や潜水艦にも搭載されるカリブル巡航ミサイルを最大8基搭載します。その他、超音速対艦ミサイルのP-800オーニクス、対空ミサイルシステムのPantsir-M、76mm速射砲、CIWSを搭載しています。
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Три новых носителя «Калибров» пополнят ЧФ в 2023 году | Крыминформ (c-inform.info)