ロシアのShvabe社はスナイパーの光学機器を検出して無効化する監視装置SOSNA-N(露:СОСНА-Н)を開発。国際軍事技術フォーラム「Army2021」で公開しました。
レーザー照射で光学機器を無効化
ロシア国営防衛企業ROSTEC社のグループであるShvabeは軍用の光学機器を開発するメーカーです。そこで培った技術と知識をもとに光学機器を検出、無効化するカウンタースナイパー兵器「SOSNA-N」を開発しました。SOSNA-Nを搭載した対象にスナイパーライフル、対戦車ミサイルなどに装着されている照準器やフィールドスコープと観測機からの照準照射をうけるとシステムは敵のデバイスの検出場所をマークし、アラームを発し、検出した方向に向けて特殊なレーザーを照射。レーザー照射を受けた光学機器と観測器の照準システムはレーザーの干渉を受け高確率で無効化されます。レーザーは視覚障害を起こすためスコープ、それを除くスナイパー、スポッターの視覚も中和され、スナイパーは無効化されます。
SOSNA-Nは昼夜関係なく動作し、検出範囲は3km、 SOSNA-Nから放たれるレーザーの有効範囲は2.5kmになります。重量は4.6㎏、1.1kgのコントロールパッドで遠隔操作、または自動モードで運用します。
検出する具体的な仕組みは記載されていませんが、おそらくレーザー距離計・照準器から発せられるレーザーなど照射体を検出しているものと思われます。つまり、デジタル光学機器を使用せずに単純なスコープ、双眼鏡機能のみを使用した場合は検出されないと推測されます。またこれはデュアルユース(軍事・民間)の技術を使っており、殺傷能力はないので、無効化されるのは照射されている間だけと思われます。
Source
https://rostec.ru/news/shvabe-modifitsiroval-obnaruzhitel-sredstv-nablyudeniya/