ロシアの国家親衛隊と警察は古くなったマカロフピストルに代わり、新しいレベデフ・ピストルを採用しました。
国家親衛隊は2021年5月に、ロシア警察は同年10月に、1951年に採用された古いマカロフ・ピストルに代わる新しい拳銃としてレベデフ・ピストル(露:Пистолет Лебедева)を採用しました。レベデフはディミトリ・レベデフが設計し、カラシニコフ・コンツェルンにより製造されている9mm拳銃です。2015年に初期モデルのPL-14、2016年に後期モデルのPL-15、2017年にコンパクトモデルのPL-15Kが発表されています。2020年8月にPL-15K(PLK)、2021年にPL-15(MPL)の国家試験を終えており、ロシア内務省が推薦していました。
スペック
レベデフ・ピストルは現在主流のストライカー方式、モジュラー式を採用したロシアの最新拳銃の一つです。人間工学とバランスが改善されており、人間の生体力学を考慮して設計されています。特徴としてはバレルの位置が低く、これがショット後の反動を減らすため、視線をすばやく戻すことができ、速射性が上がっています。両利きに対応したアンビシステムを採用し、操作性も上がっています。銃口下部のレールシステムにより、フラッシュライトやレーザーポインターを装着でき、銃口にはサプレッサーと特殊部隊の要件にも適合します。
9mm口径は9x19mmパラベラム弾以外にも貫通弾である7N21弾も使用でき、ボディアーマーも貫通する威力があります。マガジンの容量はPL-15で16発、PL-15Kで14発です。また、コンパクトモデルのPL-15Kの全長は185mm、重量はマガジン無しで710gとコンシールドキャリーに適した拳銃になります。
レバデフ・ピストルはTsNIITochmashが開発したUdav(ウダフ)と合わせ、これからのロシアの主力となる拳銃になります。
© 2020 Rostec.Udav(ウダフ)はロシアの兵器メーカーRostecの一部であるTsNIITochmashが開発した新しい9mm自動拳銃。Udavはロシア語でアナコンダを意味する。2014年3月に開発が開始されたUda[…]