『SCP財団」をご存じだろうか?人類の安定を脅かす変則的な物体、実体、現象を探し出し、封じ込めることを目的とした架空の非政府組織だ。世界のさまざまな異常に関する架空のレポートに焦点を当てて作品を創作するコミュニティでもある。SCP財団のコンセプトに基づいて、 ステファン・ハンコック(Stephen Hancock)監督によって製作されたSCPシリーズの最新作『SCP: OVERLORD(オーバーロード)』が11月にYoutubeにアップされた。これがショートムービーとは思えないクオリティと面白さだ。
ストーリー
SCP財団から派遣された多国籍モバイルタスクフォース (MTF)の攻撃ユニットは、バイオテロを起こし危険な思想の教団とそのリーダーがいるとされる孤立した農場の調査に向かう。目的には着くとそこには既に超常現象が。リーダーを直ぐに殺害するも、その後の住居の調査で奇妙な事象が発生。いきなり首を切られる者や自害する者が。先が読めないホラースリラー映画。
良質なショートムービー
『SCP: OVERLORD』は30分ほどのショートムービで、制作費をクラウドファンディングで集めるなど低予算映画で派手さはない。しかし、ショートムービーとは思えないほど映像のクオリティとストーリーになっている。そもそもホラー系の映画は低予算でも良質の映画が作りやすい。『パラノーマル・アクティビティ』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト 』も数百万円の製作予算で数十億円を稼いだ。ホラーは派手さよりも静けさ、サウンド、緊張感が恐怖をかき立て、面白さに繋がる。オーバーロードも静かに迫りくる恐怖、サウンド、最小限の音楽が雰囲気をかき立てている。MTFの隊員たちが皆、ガスマスクしており表情は分からないがそれが、逆に想像かき立て雰囲気をあげている。ガスマスクに籠る声はスターウォーズを思い起こさせる。
また、CQB要素も取り入れており、装備などサバゲー好きな人も楽しめる。ホラーといっても目を背けたくなるような程ではない。筆者はホラーは苦手だが、最後まで見ることができた。
youtubeで無料で見れるので試しにご覧になって欲しい。字幕には日本語もあり、設定で変更できる。
過去作品もあるので、気に入った方はこちらもどうぞ。