世界最強威力のアサルトライフル「ShAK-12」

世界最強威力のアサルトライフル「ShAK-12」
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世界最強のアサルトライフルを定義するのは難しいですが、威力だけでいえば間違いなく「ShAK-12(Ash-12)」が最強といえるでしょう。

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AKが付くがカラシニコフ社製ではない

ShAK-12はロシアで開発されたアサルトライフルになります。名前に”AK”とついていますが、同国の代表的な銃”AKシリーズ”を開発製造するカラシニコフ社製ではなく、ロシア連邦安全保障局(FSB)の要請のもと、KBP Instrument Design Bureau(KBP器械製造設計局)の子会社であるTsKIB SOOによって開発されました。

12.7x55mm弾使用する最強銃

一般的なアサルトライフルの口径はNATO基準の5.56x45mmと7.62x51mm、ロシアの5.45x39mm、7.62x39mmを採用するのが一般的です。しかし、ShAK-12が採用しているのはこれよりも遥かに大きい12.7×55mmになります。12.7mmというと対物ライフルやM2重機関銃に使用される12.7x99mmと同口径です。アサルトライフル用に薬きょう長こそ55mmと短くなっていますが、大口径の弾丸で軽装甲車や防弾ベストを貫通する威力を持っています。

この高威力を求めた背景として2004年に起きた「ベスラン学校占拠事件」があります。重武装の30名の武装組織によって学校が占拠された事件は死者386人を出す大惨事になりました。この時の作戦経験に基づき特殊部隊は防弾プレートによって保護、障害物の後ろに隠れている敵を制圧できる銃器を求め、それに応じて開発されのがShAK-12で、反テロ特殊部隊向け用のライフルになります。

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ShAK-12には3つの専用弾があり、通常弾は射程300mで16mmの鋼を貫通し、大抵の防弾ベストは貫通します。静音性の高い「12.7×55mm STs-130亜音速弾」は射程200mでサプレッサーと合わせて使用することで隠密作戦にも使用できます。弾頭にアルミニウムを使ったアルミニウム弾は射程100mで軽くて跳弾しにくく、殺傷能力が高い弾丸です。マガジンは10/20発装填のポリマー製のボックスマガジンになり、弾薬が大きい分、装填数は一般的なアサルトライフルより少なくなっています。

スペック

大口径を採用しているため、反動が大きく、できるだけこれを制御できるよう機関部を後ろに置くブルパップ式を採用。銃口にはマズルブレーキ、ストックにはゴム製の反動パッド、重量はアサルトライフルとしては重い5kgと、これにより連射時の安定性を保持しています。全長は635mm、専用のサプレッサーを装着すると1020mmになり、見た目がスナイパーライフルみたいになります。

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