台湾、対空ミサイル発射可能なトルコ製ドローン160機を購入、技術移転も

台湾、対空ミサイル発射可能なトルコ製ドローン160機を購入、技術移転も
©Flyby Technology

台湾のGEOSAT Aerospace and Technologyは16日、イギリスの無人航空機メーカーFlyby Technologyとその子会社のトルコのFly BVLOSが開発生産する垂直離着陸式 (VTOL)小型無人機「JACKAL(ジャッカル)」の購入及び生産、技術移転に関する二国間協力に関する覚書を締結したことを発表した。

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今月、台湾で開催された「台北国際航空宇宙・防衛産業展示会」で署名された覚書ではGEOSAT社がFlyby社から160機のジャッカルを購入する覚書を締結。ディフェンスニュースによれば、契約には台湾での現地生産、技術移転も含まれているとされる。ジャッカルは現在、イギリスで多用途軍用無人機として開発が進んでおり、今年4月には軽量マルチロールミサイル「マートレット (LMM)」の発射に成功している。山岳地帯が多い台湾にとって、離発着場所を選ばないジャッカルのようなVTOL無人機は今後、戦略上、重要になってくると思われる。

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JACKALとは

英空軍、ホバリングする小型無人機からマートレットミサイルの発射に成功

JACKALは、英国を拠点とするFlyby TechnologyとトルコのFly BVLOSの協力によって開発された垂直離着陸式 (VTOL)の軍用無人機。初期の設計はトルコで行われ、もともとは民間用として開発されたがトルコ軍やイギリス軍向けにデモを行うなど、現在は軍用無人機として開発が進んでいる。Fly BVLOSは2022年4月に全ての権利をFlyby Technologyに売却、生産はトルコで行われている。

垂直離着陸可能なVTOL機なので滑走路といったインフラに依存せずに市街地や建物の屋上、山岳地帯で離着陸が可能なのが特徴。翼幅は5mで、最高速度160km/h、巡航速度108km/hで飛行。作戦運用半径は最大150km。最大15kgの荷物を最大高度4,000mで130kmの範囲まで運ぶことができる。

Flybyは英国防省の依頼を受けてジャッカルにタレス社製の軽量マルチロールミサイル「マートレット (LMM)」を搭載。2023年4月の試射テストでホバリングしながらの同ミサイルの発射に成功している。LMMは空対地、地対空、地対地で使用でき、ヘリコプター、船舶、地上車両に搭載、携行式対空ミサイル(MANPADS)として使用できる多用途ミサイルになる。

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Source

https://www.defensenews.com/unmanned/2023/09/22/taiwan-moves-closer-to-acquiring-160-turkish-made-jackal-drones/

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